博物館歴史の窓において「没後210年 奮然敢為の人 安陪恭庵」の展示を行います
2018年05月07日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:人文担当
電話番号:0857-26-8044
江戸時代、鳥取を代表する歴史家である安陪恭庵(あべ・きょうあん)が文化5年(1808)に亡くなってから今年で210年になります。
安陪恭庵は鳥取藩の藩医として活躍するかたわら、因幡地方をくまなく踏査し、資料の調査を行い、その成果を『因幡志(いなばし)』(寛政7年(1795)完成)としてまとめました。恭庵が編纂した『因幡志』は、小泉友賢(こいずみ・ゆうけん)の『因幡民談記』と並び称される江戸時代因幡地方の代表的な地誌(地域の歴史書)であり、今なお多くの人々に利用されています。
本展示では、当館に寄託されている安陪恭庵の関係資料のなかから、恭庵が公務のかたわら終生をかけて編纂した『因幡志』関係資料を下記のとおり紹介します。
記
1展示テーマ
没後210年 奮然敢為(ふんぜんかんい)の人 安陪恭庵(あべ・きょうあん)
※奮然敢為(ふんぜんかんい)…気力を奮い立たせ物事を困難に屈せずやり遂げる事
2主催
鳥取県立博物館
3主な展示内容(いずれも当館寄託資料)
(1)森岡保友画「安陪恭庵肖像画」
安陪恭庵の現存する唯一の肖像画です。
(2)安陪恭庵直筆「紀行」
安陪恭庵が59歳の時、寛政4年(1792)に岩井郡(現在の岩美町周辺)と法美郡(現在の鳥取市一部)へ実地調査を行った際の紀行文です。展示箇所は雨滝を訪れた時のもの。
(3)安陪恭庵直筆「絵図」
安陪恭庵が実地調査を行った際に描いた絵図や墨絵をまとめたもの。本資料をもとに『因幡志』の絵図が作成されました。
(4)安陪恭庵直筆「増補民談記草稿」
安陪恭庵は、小泉友賢「因幡民談記」の増補を目的に調査を開始しました。終生をかけ調査と編集を重ね、62歳の時についに完成させました。
4展示期間
平成30年5月8日(火)から平成30年8月26日(日)まで
5会場
鳥取県立博物館 歴史・民俗展示室「歴史の窓」コーナー
6入館料
常設展示観覧料180円(団体150円)
7問い合わせ先
県立博物館学芸課
人文担当主任学芸員大嶋陽一
電話0857−26−8044
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