国史跡青谷上寺地遺跡第17次調査の報道説明会を開催します
2017年09月25日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)文化財課
担当/係名:歴史遺産室
電話番号:0857-26-7934
史跡青谷上寺地遺跡第17次調査では昨年度に引き続き、遺跡の「中心域」(弥生人の活動の主な舞台となった微高地)を発掘しています。現在、遺跡の最盛期である弥生時代後期から終末期(2世紀後半〜3世紀前半)の地層を掘り下げ、当時の人々の生活の痕跡を探っているところです。
ついては、下記のとおり報道説明会(記者公開)を行いますので、取材してくださるようお願いします。
記
日時
平成29年10月4日(水) 午前11時から正午まで(少雨決行)
会場
青谷上寺地遺跡第17次調査区現地(鳥取市青谷町青谷)
概要
(1)調査機関 鳥取県埋蔵文化財センター
(2)調査担当 青谷上寺地遺跡調査整備担当 係長 M田竜彦(はまだたつひこ)、文化財主事 大川泰広(おおかわやすひろ)
(3)調査期間 平成29年5月23日〜11月中旬(予定)
(4)調査面積 525平米
(5)調査目的 遺跡中心域西側における集落様相の解明
調査成果
弥生時代後期から終末期の土坑(穴)類(約350基)を確認。他地域との交流や交易を示す銅製品や、青谷上寺地遺跡が生産に関わった可能性のある玉類といった貴重な遺物がたくさん出土しています。
銅製品
銅鏃(どうぞく) 20点(平成28年度・29年度合計)
過去の調査で出土した点数と合わせると合計58点。全国でも有数の出土点数。形にバラエティーがあり、複数の地域で生産された銅鏃が青谷上寺地遺跡に集まっていることがわかる。
貨泉(かせん) 1点(平成29年度出土)
中国の新の時代(AD8〜23年)の貨幣で、日本においては弥生時代に交易の拠点だった重要遺跡から出土する。過去の調査で出土した点数との合計は5点。現在のところ、山陰地方では貨泉が出土する唯一の弥生時代遺跡。
玉類
ガラス製の玉(小玉・管玉(くだたま)・勾玉(まがたま)) 約80点(平成28・29年度出土)
弥生時代の有力者が身に着けていた装飾品。集落遺跡としては有数の出土量。青谷上寺地遺跡で生産していた可能性を示すガラス片(塊)も出土している。
石製(碧玉(へきぎょく)・緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)、水晶)の玉類
管玉などの製品とともに、製作過程にある未成品、製作時に使用する工具類も出土。調査区付近で玉を生産していたことがうかがわれる。
現地説明会
10月7日(土)に、県民の皆様向けの現地説明会を開催します。
1 日時 10月7日(土) 午後1時30分から
2 会場 青谷上寺地遺跡発掘調査現地(鳥取市青谷町青谷)
3 集合 事前申込不要です。開始時刻までに現地にご集合ください。
現地は滑りやすいので、長靴、運動靴等でお出かけください。
駐車台数に限りがありますので、できるだけ乗り合わせておいでください。
問合せ先
〒689-0592鳥取市青谷町青谷667(鳥取市青谷町総合支所2階)
鳥取県埋蔵文化財センター青谷調査室
電話0857(85)5011、ファクシミリ0857(85)5012、電子メールmaibuncenter@pref.tottori.lg.jp
ホームページhttp://www.pref.tottori.lg.jp/maibun/