教育関係・報道提供資料

鳥取県立博物館「歴史の窓」コーナーで「いにしえの祈りの風景」を開催しています−古代から中世の祭祀具や仏教関連遺物を展示−

2020年03月26日提供 資料提供


提供機関

提供課等:地域づくり推進部文化財局とっとり弥生の王国推進課   担当/係名:歴史遺産担当 
電話番号:0857-26-7934

内容

鳥取県埋蔵文化財センターでは、一般国道9号(鳥取西道路)の改築に伴う発掘調査で出土した多量の木製品の再整理を実施しています。
今年度、保存処理を行った木製品のうち、人形(ひとがた)などの古代の木製祭祀具や中世の卒塔婆(そとば)などを含めた「祈り」の場で使われた道具類の展示を行っていますので、御多忙な時期ですが、ぜひ取材くださるようお願いします。

日時

3月24日(火)から4月19日(日)

場所

鳥取県立博物館1階常設展「歴史の窓」コーナー(鳥取市東町2丁目124番地)

主な展示遺物について

(1)会下(えげ)・郡家(こうげ)遺跡出土人形(ひとがた)(鳥取市気高町・平安時代)

全長20.5cm、幅5cm、厚さ0.9cmのスギの板材。墨書による顔面や手、衣服の表現がある。髪を垂らした女性と思われ、衣装の裾をまくっているように見える。「天の岩戸」神話の描写と同様で、女性と祭祀の関係を考える上で重要な資料。



(2)下坂本清合(しもさかもとせいごう)遺跡出土小型卒塔婆(そとば)(鳥取市気高町・12〜13世紀)
 3点中2点が完全な形で残っていた。これらは全長14.6cm、幅2.2cm、厚さ1.1cmのマツ属のやや厚い板材。先端部は山形で、両側面に切り込みを入れて、下端部に1本の軸が突出している。表面には、「南无阿弥陀佛(なむあみだぶつ)」の墨書が認められる。これらは穴を開けた板などの台に立てて使われたものと推定され、大変珍しい形態。類例はわずかに佐賀県の城原三本谷南(じょうばるさんぼんだにみなみ)遺跡で認められるにすぎない。

(3)門前(もんぜん)鎮守山(ちんじゅやま)遺跡出土墨書土器(西伯郡大山町・15世紀)
直径約3m、深さ1mの大型の穴から土師器の坏(つき)が大量に出土。大きさは底部径5cm前後、高さ3.5cm前後、口縁径11cm前後で、13点の坏の底面や側面に墨書が確認された。文字は、「普」3点、「土」「佛」「祖」「率?」が1点ずつ、不明が6点である。組み合わせることで「普天率土(ふてんそつど)」(“世界のあらゆる場所”の意味)など何らかの文になると思われるが、目的や詳細は不明。「佛」の文字があることや地名が「門前」であることなどから、寺院に関係する遺跡である可能性が高い。

報道機関に提供した資料(PDFファイル)

アドビリーダのダウンロード


最後に本ページの担当課
   鳥取県教育委員会事務局教育総務課
  住所  〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1丁目271
  電話  0857-26-7505    ファクシミリ  0857-26-8185
   E-mail  kyouikusoumu@pref.tottori.jp