身近な植物コーナーで新年ミニ企画「戌(いぬ)にまつわる植物」を展示します
2017年12月28日提供 資料提供
提供課等:教育委員会(事務局)博物館
担当/係名:普及担当
電話番号:0857-26-8044
鳥取県立博物館「身近な植物コーナー」では、このたび展示替えを行い、下記のとおり展示します。取材をよろしくお願いいたします。
記
展示テーマ
「戌(いぬ)にまつわる植物」
展示趣旨
あたらしい年が始まりました。今年は戌年です。
十二支の生きものは植物の名前にもたびたび登場します。そのうちイヌも多くの植物の和名に採用されています。植物の和名での「イヌ」の使われ方は、諸説ありますが、
グループ1:イヌの体の部分の様子を示す。
グループ2:本物ではないことや、劣っていることを示す。「イナ(否)」が「イヌ(犬)」に変化したとされる。
などの場合があります。
この展示ではイヌのつく植物名がどのような意味合いで名付けられたのか、標本を見ながら考えていただきます。
また前述のグループ1の植物よりグループ2のほうがはるかに多く、イヌと名がついていてもイヌを見つけられない植物の方が多いことを併せて紹介します。
展示期間
平成30年1月4日(木)から平成30年2月12日(月・祝)まで
展示場所
常設展示 身近な植物コーナー
展示構成
( )の数字は「イヌ」の使われ方のグループ、〔 〕内は解説
(1)オオイヌノフグリ(押し葉標本)〔果実がイヌの陰嚢に似ている〕
(1)オオイヌノハナヒゲ(押し葉標本)〔花の様子を犬の鼻ヒゲにたとえた〕
(1)イヌシダ(押し葉標本)〔毛がたくさんあり、特に芽生えの頃はふさふさして軟らかい〕
(1)イヌシデ(押し葉標本)〔垂れ下がる花がイヌの尻尾に似ている。同じ仲間のクマシデよりも小型であるという説もある。〕
(2)イヌセンブリ(押し葉標本)〔薬草のセンブリに似ているが苦くなく薬効も少ない〕
(2)イヌザンショウ(押し葉標本)〔山椒に似ているが山椒ほどの風味がない〕
(2)イヌホオズキ(押し葉標本)〔ホオズキの仲間であるが果実が小さい〕
(2)イヌビワ(押し葉標本)〔実の形がビワに似ているがおいしくない。分類上はイチジクの仲間〕
(2)イヌブナ(押し葉標本)〔ブナに似ているがブナより樹皮が黒い〕
(2)イヌザクラ(押し葉標本)〔サクラの仲間であるが花があでやかではない〕
連絡先
鳥取県立博物館学芸課
担当 清末(きよすえ) 幸久(ゆきひさ)
TEL 0857-26-8044 FAX 0857-26-8041