栗谷遺跡 くりたにいせき

所在地 鳥取市福部町栗谷
主な時代 縄文時代中頃から終わり頃(約5000~4000年前)
概 要 現在の海岸から約3km内陸に入った、丘陵の裾から低地に広がる遺跡で、江戸時代まであった潟湖の湖岸に位置します。
調査では、住居は確認されませんでしたが、ドングリやトチ、クルミなどの木の実を貯蔵した穴がたくさん見つかりました。
低地部分では土器や石器の他に、通常残りにくい木製品や植物繊維を使った編み物が出土しています。なかでも木製の杓子(しゃくし)は完成品だけではなく、製作途中のものもあわせて見つかっていて、杓子の製作過程が分かり、当時の木製品の加工技術を知ることができる貴重なものとして、国の重要文化財に指定されています。
報告書 『栗谷遺跡発掘調査報告書I』福部村教育委員会1989
『栗谷遺跡発掘調査報告書II』福部村教育委員会1989
『栗谷遺跡発掘調査報告書III』福部村教育委員会1990
備 考 「とっとり文化財NAVI」に掲載

ドングリを貯蔵していた穴(鳥取市教育委員会提供)

カゴが出土した様子(鳥取市教育委員会提供)

遺跡から出土した遺物(鳥取市教育委員会)

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