乙亥正屋敷廻遺跡 おつがせやしきまわりいせき

所在地 鳥取市鹿野町乙亥正
主な時代 弥生時代終わり頃から古墳時代初め頃(約1800~1600年前)
概 要 浜村川が流れる南北に長い平野(勝谷)に面した丘陵の斜面と、丘陵に囲まれた谷で見つかった遺跡で、主に弥生時代終わり頃から古墳時代にかけての遺構や遺物が見つかっています。
斜面は削って平らな面を造って、建物を建てたり作業を行う場所として使ったりしていました。谷部では建物の他に水路がいくつも造られていて、板材を杭で固定して護岸をしたものもあります。
谷部は水が多く湧くところで、木製品や建築材などが良好な状態で数多く出土していて、青谷上寺地遺跡(あおやかみじちいせき)などで見つかっている花びらのような飾り彫りのある高杯(たかつき)も出土しました。
報告書 『乙亥正屋敷廻遺跡』鳥取県埋蔵文化財センター2019
備 考 『鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ』に調査担当者の余話あり

平成27年度の調査地全景(北東から)

板材と杭で護岸された溝

花びらのような飾り彫りがある高杯(下側のデザインがわかるように撮影しています)

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