青谷上寺地遺跡 あおやかみじちいせき

所在地 鳥取市青谷町青谷
主な時代 縄文時代終わり頃から平安時代(約3000~1000年前)
概 要 鳥取市青谷町を流れる勝部川(かちべがわ)下流の平地にある遺跡です。他の遺跡では残りにくい木製品や骨角製品(こっかくせいひん)などが良好な状態で多く見つかり、弥生時代の人々のくらしがよく分かります。
遺跡はかつて日本海とつながる内海に面していて、内海は日本海が嵐になっても波がおだやかなので、弥生時代に港があったと考えられます。
遺跡からは加工が美しい木の器やそれを作るための鉄製の工具、首飾りなどに使われる玉類の材料となる北陸産の石材などが見つかり、ものづくりがさかんに行われたようすが分かります。また、中国や朝鮮半島、北九州でつくられた品物も見つかっていて、作った製品を舟で運んで交易を行っていたようすが見えてきます。
奈良時代から平安時代になると、都から地方を結んだ主要な道路の1つである「山陰道」がつくられ、その周りに1町(約109m)四方の水田区画(条里(じょうり)区画)が整備されていました。
報告書 『青谷上寺地遺跡1』鳥取県教育文化財団2000
『青谷上寺地遺跡2』鳥取県教育文化財団2000
『青谷上寺地遺跡3』鳥取県教育文化財団2001
『青谷上寺地遺跡4』鳥取県教育文化財団2002
『青谷上寺地遺跡5』鳥取県埋蔵文化財センター2002
『青谷上寺地遺跡6』鳥取県埋蔵文化財センター2003
『青谷上寺地遺跡7』鳥取県埋蔵文化財センター2004
『青谷上寺地遺跡8』鳥取県埋蔵文化財センター2006
『青谷上寺地遺跡9』鳥取県埋蔵文化財センター2008
『青谷上寺地遺跡10』鳥取県埋蔵文化財センター2009
『青谷上寺地遺跡11』鳥取県埋蔵文化財センター2010
『青谷上寺地遺跡12』鳥取県埋蔵文化財センター2012
『青谷上寺地遺跡13』鳥取県埋蔵文化財センター2014
備 考 出土遺物に関する研究報告書や遺跡の概要資料など、関係冊子が多数あり

遺跡周辺を北東上空から見た風景

遺跡から出土した弥生時代の木の器

古代山陰道と考えられる遺構

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