伯耆国庁跡 ほうきこくちょうあと

所在地 倉吉市国府ほか
主な時代 奈良時代から平安時代中頃(約1300~1000年前)
概 要  倉吉市の西側にある丘陵上にある遺跡で、鳥取県中西部にあたる「伯耆国」を治める役所が置かれたところです。国府の東側には国によって建てられた伯耆国分寺(こくぶんじ)があります。
溝で区画された東西273m、南北227mの中に儀式などを行う「政庁(せいちょう)」と呼ばれる建物群や実務を行うための建物群などが見つかっています。
調査では京都府や愛知県などで焼かれた緑色のうわぐすりをかけた高級な食器の緑釉陶器(りょくゆうとうき)が出土していて、身分の高い役人が使ったり、来客をもてなす宴会で使われたりしたと思われます。
報告書 『伯耆国分尼寺跡発掘調査概報』倉吉市教育委員会 1974
『伯耆国分尼寺・官衙跡発掘調査概報』倉吉市教育委員会 1975
『伯耆国庁跡発掘調査概報 第3次調査』倉吉市教育委員会 1976
『伯耆国庁跡発掘調査概報(第4次)』倉吉市教育委員会 1977
『伯耆国庁跡発掘調査概報(第5・6次)』倉吉市教育委員会 1979
『伯耆国庁跡の発掘調査(第7次)』倉吉市教育委員会 1992
『倉吉市内遺跡分布調査報告書13』倉吉市教育委員会 2005
『倉吉市内遺跡分布調査報告書14』倉吉市教育委員会 2007
『伯耆国府跡国庁跡発掘調査報告書(第8~11次)』倉吉市教育委員会 2008
『伯耆国府跡国庁跡発掘調査報告書(第12次~第14次)』倉吉市教育委員会 2012
備 考 「とっとり文化財ナビ」に情報あり

国庁を囲む溝と築地(塀)が見つかった様子(倉吉博物館提供)

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