桂見遺跡 かつらみいせき

所在地 鳥取市桂見
主な時代 縄文時代縄文時代終わり頃~奈良時代(約3500~1200年前)
概 要 湖山池の近辺にある遺跡で、縄文時代の丸木舟や櫂、ネット状の編み物、石のおもり、多くの縄文土器などがみつかっています。丸木舟は2艘出土しており、同一遺跡から2艘もの丸木舟が出土した例は全国的にも珍しく、その内の1艘の大きさは、全長7.24mで全国でも最大級の大きさです。この丸木舟2艘は、現在、県指定保護文化財として鳥取県立博物館に展示されています。
縄文時代以外では、弥生時代の住居跡や農工具、土器、奈良・平安時代の掘立柱建物や多数の土器が出土しています。特に奈良・平安時代の遺物には、円面硯などの古代の役所関連のものもあり、湖山池周辺の古代行政を知る上でも貴重な情報を今に伝えています。
報告書 『桂見遺跡発掘調査報告書』鳥取市教育福祉振興会1995
『桂見遺跡-八ツ割地区・堤谷東地区・堤谷西地区』(財)鳥取県教育文化財団1996
『桂見遺跡群』鳥取市教育福祉振興会1998
備 考 「とっとり文化財NAVI」に掲載

全国最大級の縄文時代の丸木舟

縄文時代終わり頃の土器

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