本高14号墳 もとだかじゅうよんごうふん

所在地 鳥取市本高
主な時代 古墳時代初め頃(約1700年前)
概 要 鳥取市街地から南西に約3kmの丘の上に築かれた全長63.7mの柄鏡形の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。山を削りだして作った墳丘(ふんきゅう)には後円部に2基(埋葬施設1、2)前方部に2基(埋葬施設3、4)、墳丘の北側のくびれ部、前方部の端で各1基、計6基の埋葬施設(まいそうしせつ:遺体を納めたところ)が見つかっています。
後円部の埋葬施設の発掘調査は行っていませんが、前方部に作られた埋葬施設3からは青銅製の鏡や、水晶、緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)製の玉が副葬されていました。北側くびれ部の埋葬施設5から見つかった小型丸底壺の年代で、この前方後円墳が古墳時代前期中葉に築かれたことが分かり、因幡最古の前方後円墳と判明しました。
本高14号墳には鳥取平野を眼下に収めた大首長が眠っています。
報告書 『本高古墳群』財団法人鳥取県教育文化財団2010
備 考  

側面から見た本高14号墳

調査中の本高14号墳

埋葬施設3から出土した玉類

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