| 所在地 | 伯耆町坂長ほか |
|---|---|
| 主な時代 | 奈良時代から平安時代初め頃(1300〜1100年前) |
| 概 要 | 日野川下流の長者原台地(ちょうじゃばらだいち)にある遺跡群で、当時の会見郡衙(あいみぐんが:郡を治める役所)と隣接する古代寺院と考えられています。 長者屋敷遺跡には溝で区画された東西180m(南北は不明)の中に奈良時代の大きな建物が2棟並んで建てられ、坂長下屋敷遺跡では奈良時代から平安時代の役所の屋敷と思われる建物群がつくられていました。 また、坂長第6遺跡では大きな建物の他に鉄製品を作った大規模な鍛冶工房がみつかり、鍛冶炉(かじろ)に風を送るふいごの羽口(はぐち)や製作時にでる鉄の不純物が出土しました。当時、伯耆国は朝廷に税として鉄を納める国で、鍛冶工房の発見によって郡衙でも鉄生産を行っていたことが分かりました。 |
| 報告書 | 『長者原遺跡群発掘調査報告書』岸本町教育委員会 1982 『長者屋敷遺跡・坂長下屋敷遺跡』財団法人鳥取県教育文化財団 2006 『坂長第6遺跡』財団法人鳥取県教育文化財団 2009 |
| 備 考 | 『鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ』に調査余話あり |

坂長下屋敷遺跡で見つかった建物跡

坂長第6遺跡で見つかった建物群