高住平田遺跡 たかずみひらだいせき

所在地 鳥取市高住
主な時代 縄文時代初め頃から平安時代(約8000~1000年前)
概 要 湖山池南東岸の南北に長い谷あいの平地の西側にある遺跡で、縄文時代初め頃には遺跡のすぐそばまで海が入り込んでいました。その頃に流れていた川の周辺からは土器とともに魚捕りなどに使われたと思われる石のおもりがまとまった形で見つかりました。
飛鳥時代から平安時代の川からは多くの土器が出土しました。中には全く割れていない坏(つき:おわんのような器)が多く見られ、川の近くで何らかのまじないなどが行われたようです。
また、発掘調査では平安時代の身分の高い人物の横顔をかたどった形代(かたしろ:まじないなどに使う道具)や、銅のハンコも見つかっています。ハンコは当時、貴族やお寺で書かれた紙の文書に使われたので、何らかの文書を作る施設が近くにあったことが想像されます。
報告書 『高住平田遺跡I』鳥取県教育委員会2012
『高住平田遺跡II』鳥取県教育委員会2013
備 考  

 

遺跡を南上空から見た様子

縄文時代初め頃の石のおもりが見つかった様子

平安時代に使われた銅のハンコ

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