梶山古墳 かじやまこふん

所在地 鳥取市国府町岡益
主な時代 古墳時代終わり頃(約1400年前)
概 要 因幡国府から袋川を3kmほどさかのぼった南側にある山の斜面に造られた古墳で、谷をはさんだ西側の丘の上には岡益廃寺跡(おかますはいじあと)があります。
墳丘(ふんきゅう)は南北13m、東西16mの変形した八角形をしていて、古墳の前面には石積みの方形の壇が造られていました。八角形の古墳は全国的にも珍しいものです。
棺を納める横穴式石室は凝灰岩(ぎょうかいがん)の切石で造られていて、その奥壁に赤黄色の顔料で描かれた壁画があります。壁画は上に三角形と同心円、曲線文があって、その下に魚が描かれています。その下については、壁面の剥落が進んでいて、壁画があったかどうかは分かっていません。
この古墳には、このあたりの有力者である伊福吉部氏(いふきべし)の首長が葬られたと考えられています。
報告書 『梶山古墳緊急発掘調査報告書』鳥取県教育委員会1979
『史跡梶山古墳発掘調査報告書』国府町教育委員会1994
備 考 「とっとり文化財ナビ」に情報あり

石室の奥壁に描かれた壁画

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