岡益廃寺跡 おかまつはいじあと

所在地 鳥取市国府町岡益
主な時代 飛鳥時代から奈良時代(約1300~1200年前)
概 要 因幡国府から袋川を3kmほどさかのぼった丘の上に造られた寺の跡で、胴の膨らんだ「エンタシス」の石柱と、草花をモチーフにしたパルメット文様が彫られた台石などでできた「岡益の石堂」の周辺にあたります。
発掘調査で、石堂の西側に建物を建てるための地盤改良の跡が確認でき、その北側にも建物が建てられていたことが分かりました。これらは仏像を安置する金堂(こんどう)と説教などを行う講堂(こうどう)と思われます。
仮に石堂を塔と考えると、奈良県にある法起寺(ほっきじ)と同じ建物配置だったことになり、石の塔が他に例のない寺院の可能性もあります。
報告書 『岡益廃寺』鳥取県埋蔵文化財センター2000
備 考 『鳥取県埋蔵文化財センターのあゆみ』に調査余話あり

金堂の基礎部分の地盤改良の様子

瓦がまとまって見つかった様子

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