不入岡遺跡 ふにおかいせき

所在地 倉吉市不入岡
主な時代 奈良時代から平安時代(約1300~900年前)
概 要 倉吉市の市街地から約2.5km北西に離れたなだらかな丘陵尾根上に立地し、伯耆国庁跡の北東約1.5Kmに位置します。
区画施設をもつ古代の大型掘立柱建物群(おおがたほったてばしらたてものぐん)を中心とした遺構、遺物が出土しており、8世紀前半は、四面庇建物(しめんびさしたてもの)を中心に建物が「コ」の字形の配置をしていることから、伯耆国庁成立前の前身国庁の可能性があります。
8世紀後半以降は、長大な掘立柱建物が10棟以上規則正しく並列し、伯耆国庁と関連する倉庫群であった可能性があります。また、古墳時代後期の竪穴建物(たてあなたてもの)には、「オンドル状遺構」と呼ばれる、山陰最古の造り付け竃(かまど)跡が見つかっており、朝鮮半島との関係がうかがえます。
報告書 『不入岡遺跡群発掘調査報告書』倉吉市教育委員会編1996
備 考  

遺跡を空から見た様子(倉吉博物館提供)見た様子

巨大な掘立柱建物(倉吉博物館提供)

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