- 鳥取県人権尊重の社会づくり協議会差別事象検討小委員会 -
令和２年度第１回差別事象検討小委員会会議録

開催日時	令和2年08月06日（木曜日） 01:00 PM 〜 02:00 PM
開催場所	鳥取市東町1丁目２２０ 鳥取県庁講堂
出席者名	荒益正信、中井浩、中尾美千代、吉岡伸幸（４名）
議題	（１）会議の公開、非公開について 　（２）新型コロナウイルス感染症に係る差別や偏見への対応について 　（３）市町村等から報告のあった差別事象について 　（４）その他
問い合わせ先	総務部 人権局人権・同和対策課 0857-26-7073
その他	（１）公開又は非公開の別 公開 （２）傍聴者数 4人 （３）その他（会議資料等） 資料一式.pdf

会議内容：

■議事１　会議の公開、非公開について
　事務局から非公開としたい議事はない旨を説明　→　委員からは異議なし

■議事２　新型コロナウイルス感染症に係る差別や偏見への対応について

【主な意見】

○県民宣言そのものは賛成で、ぜひやるべき。他方でより具体的な方法が必要。具体的になぜこのような差別が起こるのか掘り下げないと根本的な解決策にならない。
○差別の原因として考えられるのは情報が正確に伝わっていないということ。県が率先していろいろな情報を開示し、不確かな情報に基づく差別につながらないような視点を持たせる方法を考えてはどうか。
○無知が不安を増長させたり、間違った正義感から誹謗中傷や攻撃の声があがるという状況がある。必要な情報を精査し、きちんと示していくことが重要。

○県民宣言で、心がウイルスに感染しないという気持ちで闘っていくという姿勢を示していくことは必要。

○インターネットに関する差別的な書き込みについては、運営側の努力も少しずつ進められているが、国全体の法的なものできちっと制御していくべきだと感じている。
○県民宣言で県民としての心構え、差別ときちんと向き合い闘うという意志を示すことはいいことだと思うので賛成する。
○新型コロナウイルスについて、テレビで全国的なことが流されている中、鳥取県もそうなのではと勘違いしている人もいるのでは。「鳥取県としての正しい情報」をきちんと知らせていくことが大事。

　○新型コロナに関して、県の取組は理解できるし、良い取組を進めていると思う。啓発や正しい情報の提供の取組について、もう少し強化、工夫をすべきである。

■議事３　市町村等から報告のあった差別事象について
　県人権局に報告のあった差別事象等２件について、事務局から報告し、対応等を協議した。
�@鳥取県人権文化センターへの被差別部落を問い合わせる電話
�A好意を寄せる相手の出身地が被差別部落であることが気にかかるという電話

【主な意見】

○被差別部落を問い合わせるような差別事象への対応として、「それは教えることはできません、なぜそのようなことを聞くのですか」と言って、話を切ってしまうような対応は良いとは思えない。発言者のこれまでの学習経験等を聞き出し、
今後の取組につなげることが大事ではないか。
○同和地区や近隣の土地と関りを持つと出身者とみなされるのではないかという忌避意識から差別意識が醸成されていく。県民の人権意識の高揚を図る教育をどう進めていくのか難しいが、地道に人権についての正しい理解と認識を
深めていくしかないのではないか。

【参考】差別事象検討小委員会について

�@目　　的：鳥取県内で発生した同和問題など人権に係る差別事象の正確な実態把握と原因や背景の分析及び対応策並びに今後の効果的な啓発方法の検討を行う。
�A位置づけ：人権課題について広くかつ専門的に議論いただいている鳥取県人権尊重の社会づくり協議会の小委員会と位置づける。
�B委　　員：近年の新たな人権問題であるインターネット上の人権問題に詳しい委員や、現場に密着した法律家、活動の実践者や有識者で構成するとともに、活動に機動性を持たせるため、26名の協議会委員のうちの一部の委員
（５名）で組織する。
�Cそ の 他：検討結果を上部の組織である協議会へ報告する。

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