- 鳥取県私立学校審議会 -
令和5年度第1回鳥取県私立学校審議会会議録
開催日時令和51113日(曜日) 10:00 AM 12:00 PM
開催場所西部総合事務所
第2会議室
出席者名荒田鉄二; 永島正道; 小林達広; 原田京子; 瀬戸邦弘; 上島逸子; 中本高夫; 後藤裕明; 岩本裕美
(意見書提出)池原浩一; 網浜聖子; 後藤百合
議題議案1 諮問に対する答申について
  ・諮問第1号 各種学校設置の認可(勝田ヶ丘志学館)について

議案2 鳥取県私立学校審議会運営規則の一部改正について
問い合わせ先子ども家庭部 総合教育推進課
0857-26-7841
その他(1)公開又は非公開の別
公開
(2)傍聴者数
0
(3)その他(会議資料等)

会議内容:
〇審議会会長当等の選任

委員互選により荒田委員を選出。荒田委員承諾。
私立学校審議会運営規則第4条により、会長が職務代理者に瀬戸委員を指名。瀬戸委員承諾。

〇現地視察及び設置計画者への質疑 現地対応者:勝田ヶ丘志学館 館長 山根孝正

審議に先立ち、現地視察及び設置計画者への質疑があった。
(設置者)この建物は、昭和46年に米子東高等学校の勝田ヶ丘同窓会が建築をし、県に寄附をしたもので、1階が食堂とトイレ、2階がホール、事務室、資料室と給湯室で、普段はこの2階のホールを教室として使用している。パーテーションをして、防音の設備を整えて前後に分割して授業をしている。日本史、世界史、地理という三つに展開する時間が週に2コマあるが、2階の教室に加えて食堂で授業をしている。
(委員) 確認だが、建物と土地は県の所有で、使用料を払っているということか。
(設置者)その通り。
(委員) 民間として、官の施設を貸していただくにあたり、メリハリをつけて、お金を支払うことが重要だと感じた。お金はどこから捻出しているのかな、保護者さんから出てくるのか。
(設置者)基本的には授業料と施設設備費を保護者からいただいている。
(委員) 1階の食堂では調理しておられるが、万が一火が出た場合、2階の非常口はどこにあるのか。
(設置者)教室の下が調理場のため、火が上がってきて教室の出入り口がふさがれた場合は、ベランダを通って、事務室から出て階段を降りて玄関から避難することになる。
(委員) 生徒が安心して学べる環境がすごく大事だと思うが、相談や面談はどこで行われるのか。
(設置者)基本は事務室で対応する。隣の資料室でも対応が可能となっている。
(委員) 令和元年度の審議会のときに、体調不良時に米子東高等学校の保健室を共有していると伺ったが、現在もそのような状況か。
(設置者)現在は、使用していない。同窓会館の中だけで完結をしている。体調が悪ければ基本は帰っていただくこととし、少し休養をしたい時には事務室で休めるようにしている。
(委員) 県所有の施設である同窓会館を使用する特別な事情があれば教えていただきたい。
(設置者)すでに各種学校認可されていた倉吉鴨水館をモデルにした。倉吉鴨水館が倉吉東高校の同窓会館を使われているということをお聞きして、お金のかからないところでぜひやらせていただきたいという思いで同窓会館を使用した。

〇 議題1

諮問第1号 各種学校設置の認可(勝田ヶ丘志学館)について

(事務局)特定非営利活動法人勝田ヶ丘志学館が運営する勝田ヶ丘志学館の各種学校設置認可について申請があったものである。大学進学に向けた学力の向上を総合的、多面的に支援する活動を行い、未来を拓く人材の育成に寄与することを目的として特定非営利活動法人として認可され、平成31年4月には第1期生を迎え、現在は32名が在籍している状況である。申請内容について、各種学校設置の審査基準と照らし合わせて審査し、全ての項目について認可基準を充たしていると判断した。
(委員) 工夫されながら官を有効に活用いただいて学びの場として使っていただくことは良いことではないか。
(委員) 授業料等は1人当たり52万4千円となっているが、教員、事務を入れて10人の人件費支出が一番大きいと思うが、それが年間賄えるのか。各種学校に認可されると、県の補助金はあるのか。
(事務局)各種学校には運営費補助金は出していない。人件費、施設整備費などの支出見込みに対して、入学金、授業料等52万4千円に加え、模擬試験代など、学生1人当たり納付金を73万円としているほか、学生納付金以外に寄付金等収入を見込んで、収支計画をたてている。
(委員) 事前にホームページで確認したところ、授業料、施設費用、講習料、教科費などで、50人入る条件で収入を見込んでおり、今の在籍者数で予算を見ると収支が厳しいが、賛助会員からの寄付など、さまざまな支援をいただいてやっているようだ。令和元年度からすでに予備校としては成り立っているので、各種学校として基準を満たしていれば、私は賛成である。
(委員) 令和元年度の審議会のときの疑問点で、例えば授業料が安いことが、現存する西部地区の学習塾に対してどういう影響を与えるかという議論もあったと思う。それから、家賃を払っていない、利用料が全額免除されるのは民間と比べて不公平ではないか、などの問題もあったと思うが、これらの点についてどうか。
(事務局)授業料について、ホームページで公開されている情報では、西部地区の民間予備校の「授業料」と比較すると決して志学館が安いとは言えず、むしろ高くなっている。次に、令和元年度の審議会において、倉吉鴨水館との比較をする中で、家賃を払ってないのはどうなのか、という話があった。現在は、公有財産事務取扱規則により減額免除は受けておられるが、行政財産の使用の対価として家賃を支払われている。その他、当時は教員3名の配置で年間授業時間を1,300時間以上と設定されており、3名でこれを回すというのは働き過ぎ、過重労働であり、事業継続できるのかというような議論があったところだが、現在は教員9名と増やした上で授業時間数も年間970時間以上とし、それぞれ改善している。
(委員) 官も民も一緒になって子どもたちを応援することが、一つの選択肢、一つの道、学校の道なのかと思う。学校側は、認可を受けているということを一つの誇りとして、前に行くというようなことも含めて、私は総合的には、賛成したい。
(委員) 各種学校の認可を受けたら、どのようなメリットがあるのか。
(事務局)JRの学割がきくようになること、授業料について、消費税非課税の適用が受けられるようになること、加えて、認可の各種学校としての社会的認知が受けられること、というのが学校側から伺っている申請理由である。
(委員) 生徒の受け皿があるっていうことは、すごく大事なことだと思うので認可は良いと思うが、現在西部の予備校がどういう状況なのかを知りたい。
(事務局)令和4年度の審議会で米子市内の各種学校の学校廃止認可の申請があり、勝田ヶ丘志学館ができたことが原因なのか質問があったが、学校側からは、少子化でそもそもの子どもの数が減っているということ、また、最近の傾向として浪人を選択しない学生が増えたことから、今の段階で廃止をしようと決められたと伺っている旨を事務局よりお答えした。勝田ヶ丘志学館は令和元年度からこの業務を行っており新たに進出するものではない。
(委員) 食堂営業時間外に食堂を教室として使うのなら良いが、お客さんを入れていなくても、食堂稼働中(調理場作業中)にそこを教室として使うということは、みなさんどうお考えか。
(委員) 今はそれしかできないという状況というのを理解して、そして調理する側も勉強する側も、両者が納得しているのであれば良いと感じた。
(委員) 志学館の使用料は、倉吉鴨水館と比較してどうか。
(事務局)いずれも行政財産であり、公有財産事務取扱規則に沿って、行政許可を出した上で、減免率を決定して、それぞれに支払いされている。
(議長) 諮問第1号 勝田ヶ丘志学館の各種学校設置の認可について、知事の諮問どおり認めて良いという方は挙手をお願いしたい。
<委員全員挙手>

「各種学校設置の認可(勝田ヶ丘志学館) 了」

○議題2

鳥取県私立学校審議会運営規則の一部改正について

(事務局)県の組織改正に伴い、第2条の当審議会の事務局を「鳥取県子育て・人財局総合教育推進課」を「鳥取県子ども家庭部総合教育推進課」に変更させていただく改正である。

「鳥取県私立学校審議会運営規則の一部改正 了」



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