- 鳥取県人権尊重の社会づくり協議会 -
令和7年度第2回鳥取県人権尊重の社会づくり協議会会議録
開催日時令和71010日(曜日) 10:00 AM 12:00 PM
開催場所県庁議会棟3階
12会議室
出席者名北村秀徳;松田博明;上村太郎;杉山あけみ;大谷志帆;川口弥文;景下明美;ラウェビン;池谷千恵;山本陽子;森山慎一;細田・アーバン珠希;渡部一恵;石山雄貴;神庭誠
議題「鳥取県人権尊重の社会づくり条例」の一部改正について
問い合わせ先地域社会振興部 人権尊重社会推進局人権・同和対策課
0857-26-7590
その他(1)公開又は非公開の別
公開
(2)傍聴者数
1
(3)その他(会議資料等)
次第、資料.pdf次第、資料.pdf

会議内容:
<協議事項>
鳥取県人権尊重の社会づくり条例の一部改正について

<委員からの意見>
1 「重大な人権侵害を受けた場合の削除要請」について
 ・インターネット上の人権侵害に係る被害者の支援を県がするのは良いことだと思う。
 ・インターネット上の人権侵害に係る被害者が削除要請をする場合、実際うまく削除されずに泣き寝入りしてしまったり、警察への相談はハードルが高くて相談できないなどのケースも
  あるのではと思うので、県でこういった取り組みをしていただくのは大変有効とかと思う。
 ・心身の状況などによって、ご自身で判断できない方、そういった方の誹謗中傷などを見つけたときに、今回の条例がどういう形で適用できるのか気になる。
 ・もし自分の家族が被害にあったときどこに相談したらいいのか等、広く伝えて欲しい。

2 「適正な処理がなされない場合の削除命令等」について
 ・他県では勧告・説示或いは名前の公表といったところにとどまる中、過料というところに踏み込むのに難しさはあると思うが、今後色々と検討いただければと思う。
 ・開示請求等の手続きについて支援がないと、一般の方が手続きに踏み切るのはなかなか難しいと思っている。
 ・理念法が多い中で罰則に伴う条例を作るのは、モデルケースになると思う。

3 「インターネットリテラシーの向上」について
・削除要請は、手続きをする側にとって「いかに煩雑な手続きのハードルを下げるか」が大切であること、また、今回の条例改正は全国に先駆けて踏み込んだ取組であり、
 改正を機に差別や人権意識的などのリテラシー向上について、教育の中に盛り込んでいくことも考える必要があるのではということから、しっかりとした周知をすべきと考える。
・差別、人権侵害に対してはハード面とソフト面の両方からのアプローチが必要と思う。ハード面(罰則や法律、条例など)があることで、ある程度の抑止力になるし、
 効果的だと思うが、他の人に寄り添える社会の実現やそれに向けての教育的な関わり等のソフト面も重要であり、鳥取県が推進している
 ネットリテラシー教育にはすごく意味があると思っている。今回の条例改正によりハードとソフトの両面に働きかける取り組みが実現することは大きな一歩だと思う。
・今回の条例改正によって、子供たちの中でも、“こういった記事は削除される”“こういった記事は載せてはいけない”といったことが定着していくと、インターネット上の差別抑止にもなると思った。
 リテラシーという点でも非常に重要なことであると思う。

4 その他
・インターネット上の差別的表現について、何らかのルールや実効性は必要と思うので、改正の方向性に賛成。
・今回の改正は全国的にも先進的であり意義深いと感じている。
・今回の改正がリーディングケースになると良いと思う。ネットに関する人権侵害、誹謗中傷はひどい状況だと思う。ルールの必要性も感じる。
・相談窓口などをより多くの方に周知していただかないと、条例改正自体が全く意味がないものになってしまうので、県民の皆さんにわかりやすく周知できるようにしていただけたら良いと思う。

戻る