- 差別事象検討小委員会 -
平成26年度第2回差別事象検討小委員会会議録
開催日時平成261215日(曜日) 10:00 AM 11:30 AM
開催場所鳥取市東町1丁目220番地
県庁第2庁舎4階第33会議室
出席者名アベ山田マリア ルイサ; 一盛 真; 下吉 真二; 中永 廣樹; 吉岡 伸幸(以上5名)
議題(1)会議の公開、非公開について
(2)差別事象について
問い合わせ先0857-26-7073
その他(1)公開又は非公開の別
公開
(2)傍聴者数
1
(3)その他(会議資料等)
H26.12.15小委員会資料(表紙、議案1、議案2).pdfH26.12.15小委員会資料(表紙、議案1、議案2).pdf

会議内容:
【議事1】 会議の公開、非公開について
 ・事務局から非公開としたい議事はない旨の説明 →委員からは異議なし

【議事2】 差別事象について
 県人権局に報告のあった差別事象4件について、事務局から報告し、対応等を協議した。

(1)差別事象1(児童の発言)について
<議事要旨>
・この委員会は市町村に対する指導の場ではなく、差別事象に対して対応できる方向性を導き出すことが原則であり、この事案から何を学ぶかが大事。
・差別発言をした児童とその保護者への対応、発言を受けた児童への対応が第一になるべき。
・関係した職員の認識が薄いことが対応の遅れに繋がったのではないか。職員に対して人権意識を高めるような仕組みがあったほうがよい。
・発言をした児童は、発言の意味や社会的・歴史的背景などは理解してないと推測するが、発言について理解させないと根本的な解決にはならない。発言をした児童へ直接的な働きかけは実際不可能だと思うので、制度的な教育の場、啓発の場を設けることを積極的に行ってほしい。
・児童が長い時間を過ごす場所においては、絵本や色々な紙芝居など使った人権教育も行ってはどうか。
・学校教育の中で教員が小さい子であっても人を貶めたり、悪く言ってはいけないと教えていくべき。
<まとめ>
・(今回の事象が発生した)組織の中で、その組織にあった問題の共有と解決の手立てをはかるべき。教員と連携しながら児童に対応することも重要。
・組織が問題を抱え、自分達の能力を超えていると判断した時に、問題を他との連携(どこに何を相談し、どこと連携するのかなど)の中で解決していく力を養っていかないと、今回のようなことが繰り返される。職員間で問題の共有、保護者を含め職員でまずは問題を解決するという意識と力量をつけることが大切。

(2)差別事象2(公衆トイレへの落書き)について
<議事要旨・まとめ>
・この地域では1年位前に非常に大きな差別落書きがあり、地域としては啓発活動をしっかりやっているが、今後も注意深くこの地域で考えていかなければいけない。

(3)差別事象3(電話での同和地区の問合せ)について
<議事要旨>
・就職にかこつけた調査の可能性が高い。
・電話を受けた際に、相手が何を知りたいのか聞き出すことが重要で、そこに本来の意図や目的が見えてくる場合がある。相手の意図や背景を引き出すと共に、最終的に差別であることを指摘することも大切。
・「差別は絶対に認めない」という気持ちや、毅然とした思いが相手に伝わることが大切。対応の仕方にばかり気を遣うのではなく、差別を許さないという思いを強く持つことが必要。
・こういう事象が今でもあることを踏まえて、我々がこれからどうするのかという学習が重要。いつどこで誰がそういうものに目に触れるか分からないから、どう対応するのかという部分も学校教育では非常に重要。
<まとめ>
・このような問合せに対して、単純なマニュアル化ではなく、県内の自治体が研修などを通じて、職員に毅然とした対応を取らせることが大切。担当部局だけではなく全庁レベルできちんとした意識を持つことが大切。

(4)差別事象4(電話での差別発言)について
<議事要旨>
・「そういう質問にはお答えできません」と断わるべきだった。またそのような感覚を持つことが大事。
・この電話での発言内容は悪質で卑劣極まる。
<まとめ>
・こういう電話が存在しているということが心配。相手が特定できず、職員の側の対応のあり方と啓発で対応していかざるを得ない。

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