- 鳥取県人権尊重の社会づくり協議会 -
令和2年度第1回鳥取県人権尊重の社会づくり協議会会議録
開催日時令和20806日(曜日) 02:00 PM 03:30 PM
開催場所鳥取市東町一丁目220番地
県庁 講堂
出席者名荒益 正信; 石山 雄貴; 景下 明美; 杉山 あけみ; 鈴木 直子; 薛 末子; 竹内 良一; 中井 浩; 中瀬 香里; 西尾 浩一郎; 原田 伸吾; 日野 育子; 藤原 美香; 前田 浩二; 松村 健司; 松村 久; 三谷 昇; 山本 充延; 吉岡 伸幸
議題議事
 (1)新型コロナウィルス感染症に関わる人権尊重の確保方策について
問い合わせ先総務部 人権局人権・同和対策課
0857-26-7592
その他(1)公開又は非公開の別
公開
(2)傍聴者数
0
(3)その他(会議資料等)
01_次第.xdw01_次第.xdw 02-1_資料1.xdw02-1_資料1.xdw 03-_資料2_新型コロナ差別・偏見への対応.xdw03-_資料2_新型コロナ差別・偏見への対応.xdw

会議内容:
■:議長発言、〇:委員発言


 ■ 新型コロナウィルス感染症に関わる人権尊重を確保する条例案についての委員各位のご意見等をお願いしたい。
 
 【議事】
  (1)新型コロナウィルス感染症に関わる人権尊重の確保方策について(資料1、2)
 ■ 「新型コロナウィルス感染症に関わる人権尊重の確保方策について」の説明を事務局にお願いしたい。
 (事務局が、資料1,2について説明)

 ■ 条例案について、委員の皆さんより意見をいただきたい。
  〇 店名を公表すると従業員も誹謗中傷を受ける。公表するのであれば、これを防ぐよう明記すべき。接待を伴う飲食店が悪者扱いされている。こういうかたへの応援も発信していただ ければと思う。

  〇 営業停止の強制力を持たせるということか。特措法との関係で要件、整合性はとれているか。

  〇 鳥取のような小さな町での店名公表は死活問題だが、他方で早急な対策も必要。「店舗」とは何を想定しているか。また金銭保障が除外される「故意」とは、事実上あり得るか。

   (事務局回答)
   ・ 対策と特措法との関係だが、指示に従わなかった場合の強制力はない。罰則を設けるということも考えていない。公表の対象になる店舗は、飲食店に限っているわけではない。レ  アケースかもしれないが、故意をもって感染させようとした場合に、店側の過失がない場合には、協力金を給付するということ。 
  
  〇 コロナへの対応そのものが生きる権利の制限と捉えている。それを意識した上で条例をつくる必要がある。特措法があるのに、なぜ条例がいるのか疑問。

  〇 相談窓口がコロナに関する様々な悩みなどを受け取れている状況にあるのか知りたい。

   (事務局回答)
   ・ 被害を受けた当事者が、既存の窓口や県民の声を必ずしも活用できているわけではない。もう少し県民に向けた運動としての取組が必要だと考えている。

  〇 多くの県民が望んでいるのは、不安を取り除くこと。誹謗中傷をする人とも闘わなければならない状況にもある。人権をどうしていくのかについて、具体的な手立てを示しながら対応  する必要がある。

  〇 店舗名を公表されると半年経っても客が戻らないと聞く。国の話になってしまうかもしれないが補償がないと難しい。

  〇 クラスターが発生していなくても誹謗中傷はある。施設への誹謗中傷を排除することも条例に盛り込んでほしい。

  〇 クラスターだけにしぼり込むのがこの条例としていいのか、もう少し鳥取の実情に合わせた内容で加えていったほうがいいのか検討してほしい。

  〇 感染が頻繁にある県への移動をやめるように職員に言う時、現場は、それが命令なのか要請なのか、従わないとどうなるのか、個々の具体的な対応がわからず困っている。

  〇 当事者は誹謗中傷を訴えにくい。誹謗中傷の「排除」とは、具体的にどのようなことか。

  〇 医療機関で働いているが、皆が大変な中、特定の業種だけ応援することがどう受け止められるのかと思う。ハンセン病など差別と闘ってきたのに、やはり人権侵害が起こるのかとや   りきれない気持ちになっている。具体的な対策がないと、啓発だけでは収まらないかと危機感を感じている。
  
  〇 悪意を増大させたり、間違った情報が多いサイトは利用しないように、県民に啓発することが重要だと思う。

  〇 クラスターが起きた店などを公表したらいいかは難しい。人権という視点から、この条例を考えて欲しい。

  〇 メディアを利用し、鳥取県はよくやっていることを発信すべきだと思う。憶測等で二次被害を招かないよう条例で守りができることをアピールしてほしい。条例案に対しては賛成。

  〇 クラスターだけの対策でなく、この条例で鳥取県が人権尊重のまちであることをPRしていけばよい。

  〇 店も感染防止の努力をしており、たまたま客が感染源になり広がるケースもある。指導を守らない店とは違い、良心的に努力している店への配慮をしたような内容や言い回しにして  欲しい。

  ■ 出た意見は意見として受けていただいて、検討していただきたい。県民にぜひとも理解して欲しい情報を、単に県のホームページに掲載したり啓発チラシを配るだけでなく、マスコ  ミの協力を得ながら、随時確かな情報を流していく必要がある。   〇 鳥取県は同調圧力が強く、無らい県運動の県でもある。これを踏まえ、これまでの県の人権の取組の根本を見直してやるのが大事だと思う。

  〇 「闘う」という表現は、勝ち負けのニュアンスが出てしまい、感染した人が負けたように思える。「闘う」と「病魔」の整合性も気になる。

  ■ 宣言として発出すること自体は良い。我々はウィルスと共存せざるを得ないという意味での意見もあり、表現はまた検討していただきたい。

  ■ 本日の審議は以上で終了する。


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