- 差別事象検討小委員会 -
平成24年度第5回差別事象検討小委員会会議録
開催日時平成250315日(曜日) 03:15 PM 05:00 PM
開催場所鳥取市東町1丁目220
県庁第15会議室 (議会棟3階)
出席者名一盛真; アベ山田マリアルイサ; 今度珠美; 中永廣樹
議題(1)対応指針等の検討について
問い合わせ先0857-26-7590
その他(1)公開又は非公開の別
公開
(2)傍聴者数
0
(3)その他(会議資料等)
第5回資料.pdf第5回資料.pdf

会議内容:
○:委員  事):事務局

■議事1:対応指針等の検討について

【資料1】差別落書き未然防止指針の見直しの考え方

○ 学校での差別落書きや差別的な発言は、成長段階の子ども達が過ちとして行う場合が考えられ、緩やかに受け止め、丁寧に指導しなければいけない。子ども達は過ちを犯しながら成長していくもので、学校の中で完全に100%なくなるのは難しいのではないか。

○ 時間をかけて解決していかなければならない問題については、担任教師の裁量で、校長や他の教員と情報を共有しながら進めていくような柔軟さが徹底される必要がある。

事)差別表現を伴ったいじめの事案の場合、いじめの解決(目の前の子どもの人間関係の課題)を最優先すべき。差別的な表現の問題は、その後、子ども達の状態を優先しながら柔軟にやっていく。

○ 本当は、そういうものが教員に活字で提示されるとよい。マニュアルで他の落書き等の問題と一緒に提示されると、これまでと変わっていないように見えるので、教育委員会の各学校への指導・助言のあり方で補ってほしい。

事)未然防止指針も現状にマッチしていないので、全体を整理しないといけない。コアとなる部分を盛り込んで、現場では応用するという視点で改定を考えたい。

【資料2】鳥取県いじめ対策指針(改訂版)

○ 指針やマニュアルは方向性を示すという意味で必要なものと思うが、インターネットの問題は日々新しい問題が起きており、何年かおきにしか改訂できないような指針では網羅できない部分もある。サポートチームのような形で生きた対応をしていくことが大切。

○ ネットいじめはインターネット上の問題を解決することに力が注がれがちだが、ネットいじめを引き起こす原因は現実社会にあり、現実社会の背景や関係性の問題に対応することが大切。このことも対応策の中に盛り込んでいく必要がある。書き込みを削除しても、元々の原因が解決できていなければ、また別な場所で同じことが起きてしまう。

○ 相談機関へのネットいじめの相談が少ないという報告が前回あったが、学校や家庭や相談機関に相談できないのは、子どもと信頼関係が築けていないからではないか。一番大切なのは信頼関係。数字が挙がっていないということは理由にならず、逆に挙がってこないことが怖いこと。

○ 大人(親や教師)が「いじめは人間として許されない」ということを子ども達に熱意を持って伝えないといけない。子ども達は大人が自信を持って正面から諭すとやめるのではと思う。

事)子どもが失敗した時にはそれを受け止め、次はやり直せるという自尊感情を高めるような教育と、子どもが弱い方向に流されていかないような指導をしていきたい。

○ 情報モラルの教育時間が足りていない。操作方法ばかり教えるのではなく、情報モラルや人間のあり方について先生がきちんと教えるべき。定期的に教員を指導できるプログラムの作成が必要。県内の実情を踏まえ、専門家の育成や教員研修(情報収集や技術習得)の体制作りが必要。

事)教育センターの教員養成プログラムの中に情報教育が入っているが、現実に追いついているかといったところが問題。持ち帰って次回に向かって検討したい。

○ 子ども達の現状と県教委が把握している現状には意識のずれが相当あると思われる。それがかえって実態を見えなくさせている。IT社会に急速に移行しているので、これまでの教育論とはかなり変わらざるを得ない。

○ 情報教育について、どういう対応ができるのか、また、ネット依存等の回復プログラムができるのか、ぜひ進めていく方向で教育委員会の中で検討していただきたい。次回、検討したものを提示していただき、議論したい。

事)・教育委員会の中では、ネットいじめは相談が挙がってこないため、いじめの中では少数だという意識が強く、少し時間をいただきたい。まずは、教育委員会全体でネットいじめの現状を認識してもらうことが必要。

  ・4月の定例教育委員会の研修会において、教育委員と関係課長に鳥取県のネットいじめの現状を知ってもらう。いじめ対策法案の動きを見ながら、今できるところを整理していきたい。

○ 東京都の指針でも緊急性のあるものとそうでないものとで対応を分けているので、そうした柔軟性や多様性を指針の中で踏まえておくことが必要。

○ 次回は、教育委員会から4月の定例教育委員会の研修会の報告についてもお願いしたい。

■その他

事)次回の日程は、5月の連休明けあたりの開催で調整したい。

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