| 被害内容等 | 去年以来流行の悪性感冒は各地方とも多数の患者を出し、そのために医療や薬品を受けられない者が少なくない。このため、こうした人々の救療については、恩賜(おんし)財団済生会が救療活動の普及・徹底に努めているが、近時の流行再燃とともに、病毒さらに悪性を加え、猛威を振るおうとしているため、悪性感冒により生業を失い、医療・薬品を受けられない悲惨者に対する、救療上適当な措置を講じるため、この際、慈恵救済資金、大礼恩賜、賑恤資金等の収入を以て、こうした人々の救済資金に充てるのが、恩賜の趣旨にも副う措置であるので、県においては、その他の各種慈善団体も督励し、相当の助勢をさせる様に努め、救療上遺憾なきを期すべし、とのこと。 |