鳥取県流行性感冒(スペイン風邪)新聞記事データベース

項目
内容
 資料番号2310
 発生時期大正9 ( 1920)年 2月15日
 旧郡名・旧市町村名等気高郡豊実村
 現市町村名鳥取市
 発生区分
 記事見出し流感の悲惨事 新夫婦と母親3日の内に死亡
 被害内容等今度の流感で悲惨事が続出していることは、日々の紙上に記すところであるが、ここにまた、見出しの様な大惨事が起きたのは、気高郡豊実村で、同村男性某の長男の妻が死去したので、その妹で、今年17になる娘を、無理無心を言って娶り、四海波静かに治まって、3日経つか経たないかの内に、この新夫婦は猛烈な流感に感染、新枕を並べて打ち伏していたが、15日に夫が死亡し、その葬式を済ませた翌17日には花嫁が跡を追って帰らぬ旅に立ったため、花嫁の親元に急報すると、どうしたことか、花嫁の母親も同日に流感のため死亡しており、【その報知のため、】すぐに夫方に人を差立てようとしている所であった。嘆きは2つ3つと重なってしまったが、花嫁が嫁入りして7、8日しか経っていないということで、死体は親許に引き取り、母子2つの葬式を一度に営んだとのこと。
 出典鳥取新報 年月日 19200219 号数 10014 記事掲載面 2
 備考