カキの革新的新栽培法の確立

平成１９年度当初予算要求

一般事業　　課長要求 No.30　　　支出科目　款：農林水産業費　項：農業費　目：園芸試験場費
　部局：農林水産部　課名：園芸試験場　係名：河原試験地　電話番号：0858-85-0274

事業名：カキの革新的新栽培法の確立　事業費要求額：1,268千円　（前年度予算額 1,256千円）　　財　源：単県　
　トータルコスト要求額：22,041千円　（前年度：22,908千円）

事　業　費 (A)	（1,256千円） 1,268千円	人　件　費 (B)	（21,652千円） 20,773千円	トータルコスト (A)+(B)	（22,908千円） 22,041千円
正　職　員	（2.46人） 2.36人	非常勤職員	（0.00人） 2.42人	臨時的任用職員	（0.00人） 0.00人

※ 表内の上段（　　）書き数値は、前年度当初予算におけるトータルコストです。
　　人件費欄については正職員人役に平均給与を乗じて得た人件費額です。非常勤職員・臨時的任用職員の報酬・賃金は「事業費内」に含まれています。

要求内容:

概略説明
　カキ栽培の軽労働化、西条・花御所カキの品質向上の要望が強い。
　新栽培法を確立することにより女性・高齢者でも高品質なカキ生産が可能で、所得向上につながる技術体系を確立する。

１　事業の必要性

１	担い手の中心は女性と高齢者。作業の軽労働化が求められる。
２	早期成園化と多収が可能となる根域制限栽培が現場で取り組まれている。しかし、技術確立されておらず、指標作成の要望がある。
３	高品質化と軽労化を両立できる栽培方法として平棚栽培がある。今後、遊休施設や新品種での活用が期待されている。
４	西条の脱渋後の軟果抑制に新剤（1-MCP）の効果が確認された。早急に実用化する必要がある。
５	西条の樹上軟果（収穫前に軟らかくなり落果）、花御所のヘタスキ果（果実とヘタの間にすきまができる障害）が長年解決できていない。
６	鳥取県に適したカキ新品種に対する期待が大きい。

２　事業の内容

１	根域制限栽培による早期成園化と多収技術を確立･根域制限栽培に適した管理技術の確立･着果管理、かん水方法、施肥技術･高品質果実生産技術の確立
２	平棚栽培による高品質多収技術を確立･早期成園化、高品質・多収穫に適した整枝･剪定及び新梢管理技術の確立･新品種での栽培技術の確立
３	西条柿の日持ち向上技術を確立･市場出荷体系での軟果抑制剤（1-MCP）の実用化技術の確立
４	水田転換園での果実品質向上技術の確立樹上軟果防止法技術の確立
５	鳥取県に適した新品種を選定･新品種の現地適応試験

３ 試験の効果

４　これまでに得られた成果一覧

１	新栽培法：低樹高（２ｍ）、早期結実（最短２年）、肥大良好。
２	平棚栽培：低樹高（脚立不要）、収量性が向上（約１．５倍）。
３	西条柿の日持ち向上：軟果抑制剤（1-MCP）の効果確認　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２～３日→７日）。
４	水田転換園での果実品質向上：軟果対策の根本は土壌管理にあると推定。排水対策、かん水　等の総合的対策を要する
５	新品種の選定：富有より早い時期に収穫できる甘柿新品種が登録された。

５　H１９の試験内容

１	少水量高頻度かん水法（少量のかん水を必要な時だけに与える方法）による高糖度果実生産技術確立
２	平棚栽培を応用し、花御所のヘタスキ低減技術を確立する　また、新品種への応用を目指す
３	軟果抑制剤の現地選果場における大規模試験
４	樹上軟果、ヘタスキ果の防止法の検討
５	新品種、新系統の実用化試験（平棚、根域制限栽培での検討）

６平成19年度要求額内訳(単位：千円)

７ 試験実施期間
平成１６年度～平成２０年度

要求額の財源内訳

（単位：千円）