1 復活要求事業の概要
ツキノワグマ被害防止対策のため、集落等の周辺においてイヌによる追い払いをモデル的に行い、その有効性や導入の可能性を検証するとともに、市町村等への普及を図る。
2 事業内容及び所要経費
(1)現地訓練
養成対象のイヌに対し、追い払い犬として必要な技能を習得させる。
(2)追い払い
ツキノワグマの出没にあわせて、現地での養成犬による追い払い作業を実施し、クマの行動状況などその効果を検証する。
(3)実施期間:平成21年度から平成23年度まで
(3年間のモデル事業)
3 事業実施の効果
@放獣個体追跡情報との連携により、集落接近個体の早期追
い払いが可能となり、地域住民の安全安心の確保が可能となる。
A追い払い対象個体への接近が必要最小限となり、追い払い作
B複数の訓練犬を用い、予め出没が想定される地区の地形に合
わせた追い払い方法を訓練しておくことにより、出没時に地区
からの有効な追い払いが可能となる。
C訓練犬を用いることにより、クマに人間活動の領域を意識付ける
こととなり、地域からの恒常的な追い払いが可能となる。
4 財政課長査定結果
(1)査定の内容
追い払い犬については、根本的な追い払いが可能かどう
か疑問があります。
項 目 |
課長
要求 |
課長
査定 |
差引 |
復活
追加 |
備 考 |
追跡調査員 |
2,418 |
2,418 |
0 |
− |
|
保護管理計画検証 |
1,090 |
1,090 |
0 |
− |
|
生息実態調査 |
1,080 |
1080 |
0 |
− |
|
放獣作業の実施 |
3,000 |
2,000 |
▲1,000 |
− |
|
放獣作業機材 |
836 |
185 |
▲651 |
− |
|
遭遇回避総合対策事業 |
2,000 |
2,000 |
0 |
− |
|
追い払い犬実証 |
419 |
0 |
▲419 |
419 |
復活要求 |
合 計 |
10,843 |
8,773 |
▲2,070 |
419 |
|
(2)復活要求の理由
ツキノワグマ保護管理計画を推進する上で、人家周辺に出没するクマの追い払い方法を確立することが必要不可欠である。
このため、追い払い犬の養成と追い払い方法の普及を図っていく必要がある。
(3)今後のスケジュール