(1)安全・安心の提供
「車」が優先の道路から「人」が主役のみちへ転換を図り、人とのふれあいを生む交流の空間となるようなみちのあり方を探る。
(2)皆生温泉街の景観向上
「道」は、街の第一印象を決めてしまうので、観光地の道路を改善し、街なみの魅力をアップさせ、温泉街の活性化を目指す。
(3)地域住民と温泉街の合意形成
地域住民は生活道路。温泉街は街並みをつくるメイン道路。両者共通の「道」を通して、合意形成を図ることで、協働連携社会の実現を目指す。
査定額 0千円(要求額 5,000千円)
(理由)県はまちづくりの主体である市・地元関係者の意見を踏まえて、役割分担を明確に整理した上で、対応すべき
H19年に皆生温泉街づくり推進協議会からの要望で、温泉街のメインストリート米子環状線の通過交通の問題が表面化。観光サイドから民間、米子市、県が協働で海岸線を回遊させる導線を検討中。皆生温泉街に地元住民・観光客が快適で安心して歩けるみちを提供することは、道路管理者の責務である。大山パークウェ-の滞在拠点、米子環状線が交通ネットワーク機能の中心という観点からも市町村の枠を超えて、県が総合的に進めなければならないので本事業の復活を要求する。
【街づくりに関する要望書提出】
地域住民(皆生温泉街づくり推進協議会)から米子環状線の通過交通により生活が脅かされているので、対応を望む要望がH19年12月に提出。
【アンケート調査結果】
H19年皆生温泉を利用した観光客のアンケート調査によるとロケーション、利便性、泉質は、高評価だが、街の印象が悪く、全体のまちづくり(ハード)の遅れが浮き彫りとなった。
(観光客の皆生温泉に対する印象:サンプル7,000件)
○ロケーション(90点)
○利便性(82点)
○宿の満足度(92点)
○泉質の印象(92点)
○街の印象(50点)⇒中評価 温泉街の魅力が欠如 54%
【道路法に定める道路管理者の責務:道路法1条】
単に物的な施設の建設にとどまらず、安全かつ円滑な道路交通を確保し、交通ネットワークの機能を発揮させるためになされる行為を含めた整備を図り、交通の発達に寄与すること。