1.事業の目的
砂防ダムからの落水等、活用されていないクリーンエネルギーの有効利用の可能性を検討し、地域振興につなげることを目的とする。
2.要求内容
砂防ダム等を利用した発電施設建設の可能性について、モデル箇所を選定し、調査・検討を行う。
○委託料:3,900千円(県内1箇所で検討)
○検討会開催+PR資料作成費:100千円(1箇所×2回)
○実用化セミナー開催費:200千円
○委託内容:現地調査(流量・立地等)、発電計画の概略検討、概算事業費、経済性評価等
○検討箇所:県内1箇所(候補箇所7箇所)
3.背景・効果
【背景】
○環境先進県を目指して、県民との協働により環境活動を一層推進する「環境先進県に向けた次世代プログラム」を策定(平成20年5月7日)。ここで、地球温暖化防止のため、自然エネルギー等の活用を目標の一つとしている。
○国土交通省の平成21年度概算要求の基本方針として、地球温暖化への対応が重点項目として位置づけており、その対応の一つとして「砂防えん堤における小水力発電の推進」
(内容)砂防指定地内行為の許可を迅速に行う。
マイクロ水力発電施設を設置する技術的基準を整備する。
砂防設備を活用したマイクロ水力発電を推進する。
【効果】
○本事業により、砂防ダム等を利用した発電施設建設のプランを作成し、PRすることで、発電施設建設の実施主体を掘り起こし、農業用電力等の経費縮減、所得増の効果が期待される。
4.課題と進め方
【課題】
○県内の砂防施設に発電能力があるか、施設の周囲に電力需要があるか、経済性、許認可関係等の課題あり
【検討の進め方】
(1)マイクロ水力発電導入セミナーへの参加(耕地課主催)
専門知識を有する技術者によるセミナーに参加し、関係者のマイクロ水力発電に係る知識を深め、意識啓発を図る。 |
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(2)モニタリング調査
調査候補箇所について、現地概略調査を行い、町、地元関係団体等に事業化の基本意思を確認し、モデル箇所を選定する。 |
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(3)現地調査・発電計画の概略検討・PR資料作成・検討会開催
選定したモデル箇所について、調査・検討(概算事業費経済性評価等)を行い、事業実施に向けた検討会を行う。また、その成果を元にマイクロ水力発電のPR資料を作成する。 |
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(4)マイクロ水力発電実用化セミナー開催(治山砂防課主催)
(3)で作成したPR資料を活用して、候補地区以外も含めて事業化への啓発活動を行う。 |
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(5)マイクロ水力発電事業化(市町村等)
砂防ダム等を利用したマイクロ水力発電施設建設の事業化 |
5.その他
○【将来ビジョン】での位置付け
U.つながる
(2)県民、企業、NPO、住民団体等が、自由にかつ連携して、自らの地域づくりに取り組む「真の協働連携社会」の実現
(4)中山間地域の住民生活の安全・安心を確保した「持続可能な地域づくり」
○【中山間地域振興条例】での位置付け
第7条(重点的に取り組む施策)(4)イ
地域資源を活用した新しい産業の創出を図る