1 事業概要
病棟、外来・中央診療棟において鳩による糞害を防ぎ、患者の安全な療養環境を確保するための対策工事(実施設計及び対策工事)を行う。
実施に当たっては、威嚇や場当たり的な対処措置ではなく、滞留場所にワイヤーやネットを恒久的に設置するなど、物理的に鳩の進入を防止する。
<施工概要>
区 分 | 施工箇所 | 施工内容 |
病 棟 | 2〜7階ベランダ(北南西側) | SUSワイヤー |
外来棟 | ヘリポート下ルーバー部 | 防鳥ネット及び剣山 |
| 建屋外周部(軒先、バルコニー部他) | 防鳥ネット及びSUSワイヤー |
2 現状・背景
・厚生病院においては、外来・中央診療棟建設の際に地元関係者からの強い要望により屋上にヘリポートを設置した。
・建設後、大量の鳩がヘリポート内部及び周辺に集まるようになり、ヘリポートを中心に病棟にまで深刻な糞害等が拡大しており、清掃も追いつかない状況。このため、糞による被害(感染症の発生)が危惧されており、早急な防鳥措置が必要。
・また、ヘリコプターの運行時にバードストライクの発生も懸念される。
・現在、平成19年度にヘリポートに設置した鳩防護ネットについて、再度、施行業者による隙間チェックや手直し工事を実施するとともに、営巣場所と考えられる地下免震ピットへの防護ネットの設置や他の営巣場所の確認・適宜撤去を行っており、一定の効果は得られているものの、根本的な解決にいたっていない。
・この問題については、昨年度の監査意見及び県議会決算審査特別委員会の指摘事項(口頭指摘)で「鳩が寄り付かない対応を速やかに講じることとされており、早急な対応が求められている。
3 鳩対策の必要性について
鳩の糞が院外に多量に落ちている場合、医療スタッフの靴底やストレッチャー、風を介すなどして院内に入り込む危険性があり、サルモネラ食中毒、アレルギー、オウム病などの発生・感染等が懸念される。
4 所要経費
(単位:千円)
区分 | 所要経費 |
工事費 | 28,193 |
委託料 | 1,645 |
合計額 | 29,838 |
※経済危機対策臨時交付金の充当をお願いしたい。
(工事費内訳)
・病棟ベランダ対策:22,610千円
・ヘリポート周辺部対策:4,600千円
・外来棟建屋外周部 :983千円