目的
中山間地域において失われつつある、地域社会を結束させている伝統行事や風習などを記録し、次の世代に継承するためのフォーラムを開催して、地域文化の大切さを共有する。
事業の概要
(1)中山間地域で継承されている伝統行事や風習を映像などで記録する。
事業の進め方
本事業は行事の記録を残し、公開することの有効性を判断することとし、有効である場合は次年度以降の継続も検討していく。
(1)有識者などから意見を聞きながら記録対象を決定する(4月)
中山間地域振興の観点から、準備や運営について他地域で参考となり、行事としても貴重なものを決定する。その際、「鳥取県祭り・行事調査」の内容を参考とする。
*鳥取県祭り・調査事業について
鳥取県教育委員会と鳥取県立博物館が主体となって実施したもの。
平成15年に全県を対象とした基礎調査を行い、翌年に主要なものについて詳細な実地調査を実施している。
調査内容は調査報告書である『鳥取県の祭り・行事』(平成18年刊行)にまとめられている。
(2) 現地での記録(5月〜10月)
中山間地域のある3町(大山・伯耆・南部)で各2つの行事について記録する。
記録は主に映像で行い、当日だけではなく事前準備も含めて記録する。(1つの行事につき撮影2日、編集5日を想定)
今回は有効性を判断するための事業であるため、業者への委託はせず、一般県民の依頼して撮影・編集を行ってもらう。
(3) フォーラムの開催(11月)
地域の伝統行事をキーワードに、文化が地域社会にとってどのような役割を果たすことができるのかについて考えるフォーラムを開催する。
想定される効果
(1)集落に居住する人たち自らが地域文化を再認識し、地域に愛着を持つことができる。
(2)集落外で居住している次世代のこども達に地域の誇り、財産のすばらしさを継承することができる。
(3)他地域からの参加が可能な行事の場合、広報することで外部から関心がある人たちが新たな担い手となることが期待できる。
事業経費
行事記録経費 270千円(45千円×6行事)
(「県民参加による地域支援情報発信に係る作品制作要領」の経費積算を準用)
フォーラム開催費用 121千円
会場使用料 30千円
(米子コンベンションセンター小ホールを想定)
講師謝金 72千円(6,000円×3時間×パネラー4人)
特別旅費 16千円
(中山間地域研究センター、日南町、南部町)
食糧費 3千円
事務的経費 24千円