1 事業概要
「中山間地域振興協議会」ごとに地域資源や地域での取組みを互いに連携させ、総合的な組み合わせやブラッシュアップにより、有効活用するための地域資源のネットワークづくりを行なうとともに、その試行を支援し、地域資源側からの農商工連携のアプローチを試みる。
2 事業の内容
1 地域資源ネットワーク形成支援事業
地域資源の情報を共有し、新たな掘り起こしを含め、これらの結び付けによる新たな活用方法を検討する
(1)事業実施主体
中山間地域振興協議会(事務局:各総合事務所)
当協議会の了承のもと事務局である県が実施
(2)事業の流れ
@市町村、観光協会、協議会委員等から地域資源の情報収集
⇒考えられる地域資源
観光施設、販売施設、地域産物生産・販売事業者、
文化財、景観、体験等
A地域資源の情報共有及び結びつけによる新たな活用の検討
⇒関係者による検討会議の開催
B観光、販売の専門家等による地域資源活用のための研修、先進地調査
(3)対象経費
観光、販売等講師謝金及び旅費、先進地調査や簡易な試行に係る経費
2 戦略的商品マッチングモデル育成支援事業(補助事業)
独自に販売ルートをもつ事業者等の販売力や商品開発力等を活かし、地域にある特産品の販売力、発信力を高める取り組みを支援する。
(1)事業実施主体
独自に販売ルートをもつ企業・事業者、ホテル等
※ただし、複数の生産・販売事業者、複数の地域が取り組むことを条件とする。
(2)対象経費
新商品の企画、販売促進に係る経費
パッケージ製作費、会場使用料、広告料、PR看板資材費
イベント開催経費(チラシ、案内状)等
(3)補助率 1/2
(4)限度額 500千円/件(10件想定)
(5)想定される取り組み
@独自の販売ルートを持つ企業・事業者、ホテル等が、地域の特産品を活用した自社商品と他社商品を組み合わせて開発 した新商品の販売
⇒玉子販売事業者が米、醤油、陶器販売事業者とマッチングした玉子かけごはんセット販売
Aホテル等が地域の特産品のPRや活用方法の情報交換を目的として実施するイベントの開催、新商品の販売
⇒ホテルが地域の産物を活用した会席料理の開発
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(6)事業年度:1,2の事業ともにH21〜23年度
3 背景
4地区で実施された中山間地域振興協議会での委員の多くから地域資源の融合や連携などのネットワークづくりの必要性の意見が出されている。
「主な意見」
(1)地域にもともとある観光資源を有効活用させる必要がある。
(2)しかし、ブルーベリー農園を観光協会が知らないなど、物販施設等の共有化が出来ていない。
(3)都会に住んでいる人に、釜風呂に入る、農業体験、蛍狩り、川で泳ぐとかを提供するためのマーケティング支援が必要
(4)例えばブランド化に成功し数万人の会員を抱える農産物販売・加工会社等と協力し、周辺農家の農産物等を会員へセット販売するなど、単体でなく連携した取り組みが必要
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4 目的
(1) 観光、販売事業者、地域活動団体など地域資源に係る関係者がそれぞれの情報を共有することで、消費者、観光客等のニーズに多様に反応し、新たな地域資源の活用や既存資源の組み合わせによる高付加価値化を試行し、ネットワーク形成により単独あるいは従来の発想では出来なかったジャンルを超えた地域資源の有効活用に資する。
(2) 独自で地域産物をブランド化して販売している事業者と周辺の他の地域産物生産事業者等とがネットワークを形成し、その販売網を最大限活用することで、地域産物の販売機会の創出につなげる。
5 要求額の内訳
事業名 | 要求額
(千円) | 内訳 |
@地域資源ネットワーク形成支援事業 | 2,600 | 報償費(講師謝金)
50千円×2回×5事務所
特別旅費(講師)
70千円×2回×5事務所
委託料(試行時のパンフレット作成)
100千円×5ヵ所
(標準事務費枠内対応)
その他需用費(印刷製本費)
80円×10枚×100部×5事務所
使用料及び賃借料(現地調査バス借上料)
100千円×1回×5事務所 |
A戦略的商品マッチングモデル育成支援事業 | 5,000 | 負担金、補助及び交付金
500千円×10ヵ所 |
計 | 7,600 | |