1 概要
厳しい労働環境等により離職率の高い福祉・介護従事者の離職を防止するため、介護従事者の相談及び介護福祉士の資格取得支援を実施する。
2 事業内容
(1) 介護従事者相談事業
ア 概要
従事者の離職防止及び人材の定着を図るため、介護業務に従事する者の日ごろの仕事、環境について相談窓口を設ける。(労使関係の相談については除外)
イ 窓口
ウ 実施方法
- 県は鳥取県介護福祉士会に委託
- 委託を受けた介護福士会の会員が携帯電話を携帯の上、相談室等に駐在して電話相談を実施する(相談室等は会員の居住地に応じて東部・中部・西部でローテーション)
- 電子メールによる受付を併せて行う
- 介護従事者向けにリーフレットを配布
- 相談実施の会員向けにカウンセリング講習会を実施
- 困難事案のため、カウンセリング専門家への相談を実施
エ 実施回数
週1回(7〜3月の39回、東・中・西のローテーション)
オ 経費
- 相談員謝金 1,404千円
- 相談員交通費 78千円
- 電話回線使用料等 73千円
- 会議室使用料等 113千円
- 講習会開催経費 360千円
- カウンセリング相談料 90千円
- 印刷代 300千円
- 事務手数料 877千円
(2) 介護福祉士資格取得支援事業
ア 概要
事業者が行う介護従事者への介護福祉士の資格取得支援を助成することにより、介護従事者のキャリアアップを支援する。
イ 窓口
ウ 実施方法
- 県から鳥取県社会福祉協議会に委託
- 鳥取県社会福祉協議会は事業者に斡旋
- 鳥取県社会福祉協議会は申請のあった事業者に対し、助成金(研修費用相当)を支給
エ 助成人数
オ 助成額
カ 助成の条件
キ 助成の対象とする費用
- 事業者が職員の研修を支援する経費(研修会・勉強会の開催、職員の研修受講への助成、職員の学習テキスト購入への助成、事業者が学習テキストを購入)
- 事業者が職員の介護福祉士受験を支援する経費(職員の介護福祉士受験費用(受験料・旅費・宿泊費)への助成)
キ 経費
3 補正要求額(4,018千円)
(1) 介護従事者相談事業 委託料 3,295千円
(2) 介護福祉士資格取得支援事業 委託料 723千円
4 補正理由
新任の介護従事者は従事後2〜3ヶ月で離職することが多い。反面長く勤務している者は離職率が低いことから、新任時の離職を防止することが人材の定着に繋がるものと考えられる。
- また、日本介護福祉士会のアンケートにおいて、人材が定着しない理由として、厳しい労働環境や待遇面の不満のほか、将来の展望が描けないことが上げられている。キャリアアップを阻害する要因として、人材育成に費用をかけないことが多く上げられている。
- これらのことから、年度の早い時期に、離職防止対策を実施するため、補正を行うものである。