1 目的
米子空港滑走路が2500mに延長されることを機に、米子空港及び鳥取空港が北東アジアのゲートウェイとして重要な役割を果たすことが強く求められており、この実現のため、米子空港、鳥取空港からの国際チャーター便の就航を支援し、県内空港の利用促進を図ることで、両空港の国際化と国際交流の進展に資する。
特に、米子空港滑走路延長により従来よりも遠距離への航空便の就航が可能になり、同空港の国際化と国際交流の可能性が一層高まったことを強くアピールするため、延長滑走路供用開始に併せて行う記念チャーター便を利用したツアー催行への支援を行う。
2 支援制度
米子空港利用促進懇話会及び鳥取空港の利用を促進する懇話会が米子空港及び鳥取空港から出発するチャーター便を活用したツアーを企画・催行する旅行会社等に支援金を助成する場合に、その一部を負担する。
(1)アウトバウンドチャーターに対する支援
米子空港、鳥取空港の利用促進と国際化、県民の国際交流の進展を図るため両空港発の国際チャーター便を利用したツアーを催行する旅行会社を支援する。
○支援内容:ツアー客1名に付き5000円の支援
限度額:座席数200席以上の機材による場合100万円
座席数200席未満の機材による場合50万円
○費用の負担割合
県1:市町村1
※米子空港利用促進懇話会が新たにアウトバウンドチャーター支援を行う場合は既存予算の組み替えにより実施されることになるため、県は既にその経費の1/2を負担している(新事業費の1/4に相当)ことになる。そのため二重補助を防ぐため、県が負担する1/2相当額から当該1/4相当額を控除する。(鳥取空港利用促進懇話会のアウトバウンドチャーター支援にはこれまで県は負担していない。)
○所要額(平成21年度10〜3月期間内を想定)
@+Aから1,000千円
◆想定:米子空港
B767クラス1回(200名)B737クラス2回(100名×2)で400名
5000円×400名=2,000千円
→県1:市町村1=県1,000千円:市町村1,000千円
→既存懇話会負担割合による県負担分=2,000千円×1/4=500 千円
→既に県が負担している割合相当額を控除=1,000千円−500千円=500千円
⇒新たな県の負担は500千円-----@
◆想定:鳥取空港
B737クラス2回で200名
5000円×200名=1,000千円
→県1:市町村1=県500千円:市町村500千円
→既に県が負担している割合相当額=0円
⇒新たな県の負担は500千円-----A
○効果:ツアー料金の引下げ⇒5000円程度の軽減
(2)米子空港滑走路延長記念チャーター便に対する支援
今回の記念チャーター便を滑走路延長の効果と意義を強く県内外にアピールする重要な機会と捉え、今後の米子空港の国際化のために是非とも成功させる必要があるため、特に手厚い支援を行う。
〔記念チャーターの計画概要〕
時期:平成21年12月19日〜23日(3泊5日)
行先:ハワイ(アメリカ合衆国)(※従来の2000m滑走路では就航できなかったところ)
航空機:全日本空輸鰹蒲LのB767をチャーター
人数:216名程度を予定
催行:JATA鳥取地区会が実施
意義:従来、米子空港から直行できなかったハワイに直行チャーター便を就航させることで、米子空港の滑走路延長の効果を強くアピールし、一層の国際化の進展を図る。
○支援内容
米子空港利用促進懇話会がツアー催行旅行会社に、誘客1名に付き10,000円の支援を行う。
(限度額は設定しない。)
○費用の実質負担割合
県3:市町村1(県が事業費の3/4を負担)
※今回限定の臨時的措置
○所要額
1,080千円
10,000円×216名=2,160千円
→県3:市町村1=県1,620千円:市町村540千円
→既存懇話会負担割合による県負担分=2,160千円×1/4=540千円
→既に県が負担している割合相当額を控除=1,620千円−540千円=1,080千円
⇒新たな県の負担は1,080千円
○効果
ツアー料金の引下げ⇒1万円程度の軽減
国際チャーターのアウトバウンドとインバウンドについて
| アウトバウンド | インバウンド |
対象者 | 県民一般 | 外国人旅行者 |
受益者 | 県民一般 | 県内観光事業者 |
支援目的 | @空港利用の促進
A県民の利便性の向上
B国際化、交流推進 | @観光振興
A国際化、交流推進
B空港利用の促進 |
市町村の支援への考え方 | 広く県民全体の利便性の向上に資するものであり、理解できる。 | 宿泊地、観光地が支援市町村以外の場合(他県の場合もある)があり、負担の在り方に疑問 |
その他 | | ○従来の主要地域であった台湾、韓国等は、チャーター便ツアーのリスクを恐れ、消極的姿勢が強まっている。
○台湾などから日本へのツアーでは、北海道や北陸への人気が固まっており、競争は厳しい状況
★新規市場開拓が必要
・タイ、インドなど新興国の旅行会社はチャーターへの意欲が強く、何らかの支援を行うことにより誘致の可能性が高い。
・これら新興国へ県が試験的に働きかけ、可能性を探るとともに実績を他県に先駆け作ることは効果的。(既存予算で対応) |
米子空港滑走路2500m化後の県内空港からのアウトバウンドチャーターの目標
H20年度実績 | H22年度目標 |
空港 | 便数 | 客数 | 空港 | 便数 | 客数 |
鳥取空港 | 4便 | 308人 | 鳥取空港 | 6便 | 600人 |
米子空港 | 3便 | 386人 | 米子空港 | 6便 (大型3便) | 1,050人 |
計 | 7便 | 694人 | 計 | 12便 | 1,650人 |
目標数値の機材は
通常機材をB737(乗客100人)
大型機材をB767(乗客150人)で想定
国際チャーター便の効果