(1)二十世紀梨は本県梨産業の柱であり、梨産業活性化ビジョン達成のためには、新品種の導入と併せて二十世紀梨ブランドの維持、復活が重要。
(2)二十世紀梨ブランドの維持、復活には、市場が求める品質、規格、数量に応える安定した生産出荷が必要。
(3)二十世紀梨を生産する上で、ひょう害などの気象災害は農家にとって大きな経営不安要因。梨産地の維持のためには、中核農家を中心とした網かけ施設等の導入による生産安定が必要。
(4)県内の網かけ施設導入率は、赤なし9.3%に対し二十世紀梨4.2%と、二十世紀梨への導入が進んでいない。気象災害回避のために、二十世紀梨への網かけ施設の導入が必要。
(5)また、網かけ施設等を利用した半無袋栽培は、糖度が向上し、果実の高品質化にも有効。
(6)網かけ施設等は初期投資が多いため、普及が進まないのが実態。施設の導入を推進するためには補助事業による支援が必要。