1 要求内容
(1)覆砂敷き均し(4,300千円)
湖山池の東岸、鳥取大学付属小学校付近のコンクリート護岸前面の水辺に、工事により発生した残土(砂)を覆砂し、浅場を形成することにより水性植物の生息にとって好条件な環境を創出する。
○覆砂敷き均し
「残土」の有効利用の観点から、河口浚渫や河川工事により発生した砂を運搬し、水際に敷きならす。
V=4500m3
○池環境の観察
周辺の学校等が、浅場造成したことによる水辺環境の変化や、水生生物の調査を行うことにより、地域の子どもたちの湖山池への愛着心を醸成する。
2 所要経費
残土運搬(佐治川堰堤改良工事)
V1=2,500(m3)
C1= 0円(河川工事により運搬)
残土運搬(勝部川河口浚渫土)
V2=2,000(m3)
C2= 0円(サンドリサイクル事業により運搬)
投入・敷均し 4,500(m3)
仮設工(既設パラペット取り壊し・階段を設けて復旧)
C3=4,300千円
3 概要・背景
日本最大の池として知られる湖山池は、生活排水の流入や汚泥堆積による水質の悪化により、かつての清らかなイメージとはかけ離れた姿となり、豊かな生態系の回復が叫ばれている。
しかし、湖岸はコンクリート護岸などにより水際の植生環境が失われてきており、湖山池のような閉鎖水域における水質改善の手法として、水際植生の自浄作用による改善が有効である。
そこで、コンクリート護岸などにより本来の水辺環境が損なわれてきている湖岸に、残土の有効利用により浅場を造成し、失われた水際の植生を復活させ、多様な生物の生息環境を取り戻す。
水際植生の生息環境を整備することにより、水辺の生態系に寄与するとともに、水質改善を期待することができる。