日野川における鮎資源減少が問題となる中、佐野堰(県管理砂防施設)魚道は、鮎遡上が全く確認されず、堰上流への鮎遡上を遮断し、鮎資源減少の一因となっているとともに魚類の生態系を分断し、乱している。
平成20年8月23日、日野川と流域の自然、文化を守り育むために日野川流域憲章が制定されたところであり、鮎の遡上を確実なものとし、日野川流域の自然・環境を保全する一助とするため、佐野堰魚道を改修する。
魚道の成否は、個々の設置環境に大きく左右されるため、改修の効果検証が必須である。
このため、鮎遡上時期の4〜6月に、本年度補正予算にて実施予定の魚道改修の効果を検証するとともに、魚道改修における技術的知識を蓄積し、他の魚道改修における工法検討資料として広く活用する。