1 事業概要
地域に密着した出前型交通安全講習及び高齢者宅訪問講習等の交通安全教育を実施するため、既設の鳥取、米子警察署に加えて、倉吉警察署にシルバー・セイフティー・インストラクター(警察OB等の非常勤職員)を1名増員配置する。(計3名)
2 要求内容
(1)要求内容
(2)要求額 3,090千円
・非常勤職員人件費(1名分) 2,136千円
・研修旅費 9千円
・運転操作検査機器購入費 945千円
(3)課長査定
・査定内容 増員は認めない。(既設の2名分のみ計上。)
・査定理由 既設の2名で中部地区を対応してください。
3 復活要求理由
・倉吉警察署管内の県下の高齢者事故の構成率(死傷者、第一当事者)は、米子、鳥取署に次いで高く、中部地区からの配置要請も強い。
・鳥取、米子署管内の65歳以上の高齢者は約7万5千人、これに対し現状の2名のセイフティ・インストラクターが安全講習や戸別訪問による安全指導を実施できるものは年間約1万2千人程度であり、現体制で中部地区を講習対象に拡大するのは困難である。
・高齢者が繰り返し安全教育を受けることにより、社会全体の交通安全水準がより高まり、浸透していく。
4 本県における高齢者が関わる交通事故の状況
(平成19年中)
(1)鳥取、倉吉、米子警察署管内で7割以上を占める。
区分 | 3警察署で占める割合 |
鳥取署 | 倉吉署 | 米子署 | 計 |
高齢者第一当事者事故 | 21.9% | 13.0% | 35.7% | 70.6% |
高齢者の死者数 | 13.6% | 27.3% | 31.8% | 72.7% |
高齢者の負傷者数 | 24.1% | 13.9% | 32.4% | 70.4% |
高齢者の歩行者中、自転車乗車中事故死者 | 17.6% | 29.4% | 29.4% | 76.5% |
(2)交通事故死者全体に占める高齢者の割合は、平成19年中64.7%(34名中22名)と全国平均47.4%を大きく上回る(全国ワースト4位)
(3)高齢者が第一当事者の交通事故が10年前の1.3倍
5 セイフティー・インストラクターの任務等
(1)任務
・高齢者に対する運転適性診断機器等を使用した交通安全教育
・高齢者宅訪問による交通安全個別指導及び反射材貼付活動
・関係機関、団体と連携した出前型の交通安全教室等の開催
・高齢者交通安全教育に関する情報の発信及び収集等
(2)活動方法
・3名のインストラクターが、鳥取・倉吉・米子署を拠点に活動
・単独での高齢者宅訪問活動、各機関からの要請に基づく交通安全教室の開催、各種イベント等での広報活動