1 概要
県立中央病院本館は、耐震性診断の結果、大規模地震時に相当の被害を被ることが予想されるため、耐震補強を行うこととし、平成20年度に基本計画の策定、平成21年度に基本設計及び実施設計を行ってきており、平成22年度から耐震補強工事に着手する。
工事にあたってはボイラー室のアスベスト除去を空調を稼動させない期間(4月〜6月)に行う必要があるため、21年度内に入札・公告等の手続きを行うため、債務負担行為を設定する。
なお、国の「住宅・建築物耐震改修モデル事業」(国土交通省)を活用する。
2 事業内容
平成21年度内に入札・公告等を行い、平成22年度に工事に着手する。
【耐震補強の概要】
@耐震性目標値 Is≧0.66
A補強内容
患者が主に利用する部分については建物を外部から支える鉄骨フレームによる外部補強を中心に行い、職員が主に利用する部分については建物の内部を鉄骨並びにコンクリート等で補強する内部補強を併用して行う。
○耐震補強工事:外部・内部補強
○耐震補強関連工事:外壁、外部建具等の改修
○耐震補強に伴う電気・機械設備工事:高架水槽の取替え等
○アスベスト除去:地下ボイラー室
3 現状・背景
耐震補強の必要性
@岩手・宮城内陸地震など、近年大規模地震が多発
A中央病院は築後34年が経過し、新耐震基準(2001年度改訂)を満たしておらず、大規模地震時に相当の被害を被ることが予想される
B救急救命センターや新生児集中治療室を運営するなど、3次救急医療提供施設として患者の生命を守るため、早急な耐震補強が必要
4 スケジュール
アスベスト除去を空調を稼動させない期間(4月〜6月)に行う必要があるため、21年度内に入札公告等を行う必要がある。
日程 | 概要 |
21年9月〜22年1月 | 実施設計 |
22年1月 | 総合評価方式による入札公告 |
22年3月 | 入札 |
22年4月 | 工事着工 |
23年3月 | 完成 |
5 所要経費及び財源
(1)所要経費 1,532,728千円
(2)内訳
区分 | 事業費(千円) | 内容 |
耐震補強工事 | 1,416,488 | 耐震補強工事等 |
工事監理費 | 27,957 | |
附帯事務費 | 15,319 | 委員会経費、事務費等 |
消費税 | 72,964 | |
合計 | 1,532,728 | |
(3)財源
耐震改修工事
1,459,764千円 | 消費税
72,964千円 |
国庫補助金
1/2
729,882千円 | 起債
802,800千円 | その他
46千円 |
一般会計 | 病院会計 |
交付税措置
5.2億円 | 実質負担額
2.8億円 |
※消費税は国庫補助対象外
※起債の元利償還金の全額が一般会計からの繰入対象
※交付税措置率:一般会計負担の65%
(4)年度区分
区分 | 所要額 | 概要 |
21年度 | 0 | 公告、入札等 |
22年度 | 1,532,728 | 耐震補強工事 |
計 | 1,532,728 | |
6 参考
住宅・建築物耐震改修モデル事業
○施工性・居住性等の面でモデルとなる事業を国交省が公募
○補助額は事業費(上限なし)の1/2以内の額
○主な要件と対応
・耐震改修の結果、地震に対して安全な構造(Is値0.6以上)となること
→計画 Is値0.66以上
・モデル性を有した耐震改修事業であること
→アスベスト除去・高架水槽更新を耐震補強工事と同時に行うことにより、既存建築物の性能を総合的に向上させる
・平成20年度中に着手するものであること
→20年度末に設計契約締結(着手)