1 事業の概要
子どもたちの学力・学習状況や、学校が抱えている課題などの情報を共有しつつ、家庭や地域との連携による教育力を活用し、県民あげて子どもたちの学力向上を支援する取組を行う。
2 取組期間
平成21年度から少なくとも3カ年程度
3 事業の内容
(1)就学前の子どもたちを対象とした取組【3,522千円】
〜円滑な就学のための幼児教育の充実〜
幼児教育充実活性化事業
3,522千円(小中学校課)
円滑な小学校就学のための幼児教育の充実を図る。
・幼保小接続のためのモデル的な取組を行う市町村への委託(3地域→7地域に拡大)
・地域ごとの幼保小教職員の合同研修会の開催 など
|
(2)小中学生を対象とした取組【80,243千円】
40,000千円(小中学校課)
情報共有・課題解決のために地域で取り組む新規・既存見直し事業を行う市町村を支援する。
上限2,000千円×20件 交付率10/10
(対象事業例)
地域の人材や学生を活用した学習応援教室や勉強合宿、地域・学校の課題を踏まえた教育座談会など |
1,036千円(家庭・地域教育課)
基本的生活習慣の定着を促進し、学力向上につなげる取組みを、県PTA協議会に委託して実施する。
モデル地区指定(5小中学校区)
(例)
生活実態や家庭教育に関する調査実施、生活習慣の定着のための運動展開など |
ウ 「おやじの会」との連携による地域教育力向上事業
1,060千円(家庭・地域教育課)
保護者や地域の教育力を活用した取組みを、各地域の「おやじの会」に委託して実施する。
(例)
「おやじ」による通学合宿支援、科学教室開催、プレイパークの設置など |
1,286千円(家庭・地域教育課)
小・中・高校生と赤ちゃんとのふれあいを通じて子どもたちのコミュニケーション能力を高める「心のふれあいプロジェクト」の指導者養成と啓発フォーラムをNPOに委託して実施する。 |
3,000千円(教育センター)
基礎的・基本的な知識・技能を習得するための本県の特色を生かした県独自の教材開発を行う。(小1〜中3対象)
(教材例)
家庭学習用ドリル、本県ゆかりの文学作品等を活用した国語教材など |
カ 地域による学校支援推進事業「学校支援地域本部事業」
17,100千円(家庭・地域教育課)
地域で学校を支援する「学校支援地域本部」にコーディネーターを配置し、支援体制を構築する。
・2地域→8地域に拡大(国10/10)
・円滑な導入にあたり不可欠なコーディネーターの活動費等を県単独で上乗せ支援
|
キ エンジョイ!イングリッシュプロジェクトin鳥取
16,761千円(小中学校課)
すべての市町村に外国語活動拠点校を設置するとともに、希望する市町村には拠点校を追加設置するなどし、小学校の外国語教育を推進する。
19市町村:40校指定(指導者には地域人材を活用) |
(3)高校生を対象とした取組【26,128千円】
〜進学に向けた学力向上と社会人としての「人財」育成〜
ア 次世代改革高校生学力向上推進事業
15,881千円(高等学校課)
生徒の進路実現のため、学力向上に向けた取組を拡充し、希望する大学等への進学支援と、社会人としての「人財」育成を図る。
・進学指導スキルアップのための予備校や学力向上先進校への教員派遣
・難関大学受験を目指す高校生の合同勉強合宿
・各学校で開発した優良教材のデータベースでの共有活用
・保護者による生徒への講話、保護者と連携した進路講演会の開催など |
10,247千円(高等学校課)
県立高校が裁量予算で独自の学力向上関連事業を実施する。
(例)
小論文の集中研修、大学教授による教科指導、長期休業期間中の学習会の実施など |
1,278千円(小中学校課)
優れた教育実践を行っている教員をエキスパート教員として認定し、指導技術を普及する。
11名認定→16名認定に拡大 |
4 所要経費
枠予算要求総額:129,732千円
(財源:国庫18,020千円、一般111,712千円)
単位:千円
区分 | 課長査定 | 部長要求 | 小計 |
(1) | 就学前の子どもたちを対象とした取組 | 1,952 | 1,570 | 3,522
(1,942) |
(2) | 小中学生を対象とした取組 | 27,002 | 53,241 | 80,243
(18,562) |
(3) | 高校生を対象とした取組 | 20,962 | 5,166 | 26,128
(19,527) |
(4) | 教職員のレベルアップ | 971 | 307 | 1,278
(654) |
教育委員会要求分計 | 50,887 | 60,284 | 111,171
(40,685) |
(5) | 私立学校への支援と科学技術振興等 | 11,991 | 6,570 | 18,561
(8,481) |
合計 | 62,878 | 66,854 | 129,732
(49,166) |
※( )内は、前年度予算額
5 事業の目的
「子育て王国鳥取県」にふさわしく、健やかでたくましい子どもたちを育む地域づくりを行うため、県民あげて教育に積極的に関わる機運を高め、学校をはじめとする教育現場が、家庭や地域とともに教育を取り巻く諸課題を共有し、協働で様々な取組を行う。 |
《参考》私立学校への支援と科学技術振興等(企画部要求分)
【18,561千円】
ア 活力と魅力あふれる私立学校支援事業
7,154千円(青少年・文教課)
生徒の学力向上を図るため、家庭・地域と連携した取組みを行う私立学校を支援する。(補助率1/2)
・保護者、地域の方、教職員等で構成する学力向上検討委員会(仮称)が調査・研究し、実施する学力向上事業への助成
1校当たりの上限額1,500千円
(対象事業例)
高校における夜間補習、大学等からの講師招聘など特色的な取組
・学校課題の解決に向け、より機能的な学校評価システムを構築するためのアドバイザー招聘経費の補助 |
イ 県民の科学技術振興事業
10,528千円(青少年・文教課)
子どもの成長段階や興味関心の度合いに応じた科学振興事業を、科学関連団体に委託して実施する。
(対象事業)
とっとりサイエンスワールド、中・高校生科学ゼミナール等 |
ウ ジュニア郷土研究応援事業
879千円(青少年・文教課)
「ジュニア郷土研究大会」を鳥取県地域社会研究会に委託して実施する。 |