事業概要
国が行う個人向け機械等の導入支援リース事業を活用して自給飼料生産の体制を強化する取組を行う農家に対し1/6上乗せ助成を行う。
補正要求の理由
国の平成21年度補正予算において、畜産経営の生産性や飼料自給率の向上に必要な機械をリース方式で導入する取組を支援する事業が新たに措置されたため、当初要求に追加し、今回の補正で対応。
背景・目的
○背景
・バイオエタノール原料との競合、海上運賃の上昇により高騰した輸入飼料価格は、主要産地の天候不順等により乱高下が続いている。
・畜産経営費に占める飼料費割合は40〜60%と高く、飼料費の高騰や乱高下により農家経営は不安定な状態に陥っている。
・経営を安定的に継続させるには、トウモロコシサイレージや牧草などの自給飼料の増産が不可欠。
○目的
・自給飼料生産に必要となる機械導入の初期投資を抑えることにより、取組意欲はあるものの経営のひっ迫により足踏みをしている農家の取組を支援する。
【県の支援状況】
●個人向けバンカーサイロ整備事業(単県事業:補助率1/2)
●国の1/3補助付きリース事業への1/6上乗せ支援
畜産経営生産性向上支援リース事業への支援
(H20年度5月補正及びH21年度当初)
自給飼料生産効率向上支援リース事業への支援
(H20年度2月補正)
●強い農業づくり交付金事業への1/6上乗せ支援
※県としては自給飼料増産のための機械、設備の整備について十分な予算を配分するよう、国へ要望した経緯あり。
要求内容
国が緊急的に行う「畜産自給力強化緊急支援事業」(国1/3助成)を活用して農家が飼料自給率向上に資する機械を整備する取組に対し、さらに1/6の上乗せ助成を行う。
@事業実施主体:大山乳業農業協同組合、全国農業協同組合連合会鳥取県本部、(社)鳥取県配合飼料価格安定基金協会
A事業実施期間:平成21年度
B補助率:1/6
C対象機械:播種機械、たい肥調整・散布機械、飼料収穫機械、エコフィード給餌装置、飼料米利用に必要な機械等
要求額
23,970千円
(畜産自給力強化緊急支援事業のうち、飼料自給率向上に資する機械の導入要望事業費は143,819千円)
畜産自給力強化緊急支援事業の要望状況
区 分 | 財源内訳(千円) |
合計 | 国(注)
(1/3) | 県
(1/6) | 借受者
(負担割合) |
生産性の向上 | 12,058 | 4,019 | 0 | 8,039 (1/3) |
労働力軽減 | 16,630 | 5,543 | 0 | 11,087 (1/3) |
飼料自給率向上 | 143,819 | 47,940 | 23,970 | 71,910 (1/2) |
その他 | 20,950 | 6,983 | 0 | 13,967 (1/3) |
合 計 | 193,457 | 64,484 | 23,970 | 105,003 |