1.事業目的
県民のニーズを的確に把握し、よりよい行政サービスを生み出す組織体質となるために、以下の活動を通して継続的に成長していく「行政経営品質改善運動」を展開する。
・各職場での自主的な業務改善の取り組みを促進、全庁的な“改善まつり”的盛り上がり
・職員がいきいきとやりがいをもって仕事に取り組める環境づくり
2.現状
・経営品質の考え方に沿って、工程表を作成する取組み等は行われているが、個々の職員へ浸透しているとはいいがたい。
・独自に業務改善や職場環境の改善に取組もうという所属や個人もあるが、全体への広がりが見られず、全庁的な盛り上がりとはならない。
・県庁内に閉塞感が漂っておりモチベーションの低下や、コミュニケーション不足が指摘されている。
この現状を打破し、住民満足度を向上させていくため、あるべき「県職員が付加価値のある仕事を無理・無駄なく、県民の役に立っている実感を得ながら仕事ができる」環境をめざし、全庁の改革・改善運動を巻き起こしていく。
3.事業内容
(1) 総合的な取組(全庁的な改革・改善運動の展開)
○ 職員がやりがいをもっていきいきと働ける環境づくりのため、各部局・職場・グループにおいて、全庁的な改革・改善運動を展開し、各種支援を行う。【若手サブチーム提案項目】
ア 改革・改善研修会【新規】
改善のノウハウや先進自治体の事例紹介等を通じて、スキルを伝達するとともに改善機運を高める。 (職場の改善のリーダーとなる職員を対象)所要経費 170千円
イ 「仕事のやりがい向上」フォーラムの開催【新規】
「職員満足度を高めることでいい仕事ができるようになり、顧客満足度を高めることにつながる」という考え方を共有し、何が必要か気付きの場とするフォーラムを開催する。(幹部及び管理職対象)
所要経費 763千円
ウ 改革・改善取組発表会の開催【内容組替】
改善成果を共有し、取り組みの励みとするため、取り組みを行ったチームにより発表を行い、優秀な取組を表彰する。これまでの単なる事例紹介にとどまらず、顕彰と幹部や審査員の講評や賞賛をいただくことにより、改善のやる気につなげる。
所要経費 609千円
(2) 仕事の意義・意味を理解【若手サブチーム提案項目】
ア)「組織の果たすべき使命」の理解と共有の促進【新規】
それぞれの「組織の果たすべき使命」について、組織ごと、職員ごとの理解の濃淡を解消するため、中心となる管理職に対し、その意義と組織内で共有することの大切さを学ぶ研修を実施する(自治研修所の管理職研修に組み込む)。
イ)現在の仕事の意味・意義の理解【新規】
若手職員を対象に、この仕事は誰のため、何のために行うかと点検する手法などの研修を通して、仕事の意味・意義の理解をより一層深めていく。
ウ)工程表の管理運営【継続】
各部局の使命と目標を果たすため、所属ごとに工程表を作成し、指標に照らして達成度を検証しつつ、継続的に向上を図る「工程表」を管理運営する。
ア〜ウ 所要経費 100千円
(3) 改革に必要な知識・技術の共有、改善の後押し【若手サブチーム提案項目】
ア)「改善お仕事ヘルパー」【新規】
業務を改善したい職員を業務改善のスキルを有する職員がサポートする制度を創設する。ヘルプラインを設置し、職員の疑問にDB上若しくは職場に出向いて対応を行う。解決した内容はDB上で公開し、全庁的に公開する。(例、応用的なエクセルの操作等)
イ)「スーパー提案」【新規】
意欲のある所属、有志グループや個人を対象に、提案にとどまらず、裁量性を与え、自由に業務改善を実行。
所要経費 @100千円×5件=500千円
ウ)メールマガジンによる情報発信【内容組替】
業務改善に役立つ情報やエピソード、実践の成功例やキラリと光る職場や職員の情報を庁内に発信し、意識浸透を図る。
エ)改善ひらめきポストによる職員提案の活性化【継続】
各職員による業務改善の「気づき」による提案を受け付け、業務の効率化や経費の削減に活かすとともに優秀な提案を表彰。
ア、ウ、エ 所要経費 402千円
オ)キーパーソンとなる職員の養成【継続】
経営品質や、品質管理・カイゼン関係の研修に職員を参加させ、核になる職員を養成するとともに、メールマガジン等で情報伝達を行う。所要経費 260千円
4.所要経費
合計=2,804千円
〔内訳〕
報償費561千円
特別旅費396千円
負担金260千円
標準事務費1,587千円