1 事業概要
境港航路を活用した新規輸出貨物の確保に取り込む事業者等に対し、新たな輸出拠点化の環境整備にかかる経費の助成を行い、航路への積荷確保と就航を機とした新たなビジネスへの取り組みをサポートする。
※定期航路の安定的就航を政策的に図るためには、早急に境港の輸出入拠点化をすすめ、具体的な取引案件の成立により、貨物を増やしていくことが必要。
2 事業内容
(1)海外輸出拠点環境整備補助金 66,000千円<新規>
○助成対象 鳥取県内に拠点を有する企業、団体等
○助成事業 境港の航路を活用した輸出拠点整備にかかる経費のうち、効果が個別の企業に留まることなく、各産業分野等における活性化が期待できるもの。
○助成経費 設備導入経費、会場整備費、借地料、海外向けパンフ作成、バイヤー招聘経費等
○助成範囲 1年目2/3、2年目1/2、3年目1/3
○助成上限額 ハード 20,000千円/件
○助成期間 当面3年間(H21〜H23年度)を目処とする。
(2)標準事務費(枠外) 1,000千円<新規>
3 想定される事業例
○氷温庫、海水製氷機等の設置
高鮮度の農水産物の熟成等付加価値を高めるとともに、輸送時の劣化を防ぐための設備投資。
○中古車オークション会場設置
鳥取県中古自動車販売組合等が海外輸出販売拠点の運営を行う際の初期投資経費。
○海外展開向けパンフレット作成経費
新規取引成約を目指した外国語での商品紹介パンフレット等作成経費。
4 事業目的
新規定期貨客船の安定運航のため、航路の優位性と他航路に対する集荷競争力を高めるための地域環境整備を進めることで、寄港地である境港周辺地域の輸出拠点性を高め、早期の集客、集荷確保を図る。
5 事業の背景
(1)境港から東海、ウラジオストクを結ぶ定期貨客船が来年2月に就航予定。
(2)就航後の境港への安定した寄港のためには、境港で荷役を行う貨物を早い段階で確保する必要がある。
(3)新規航路の優位性である「短いリードタイム」と「定時運航」を生かした商材の発掘と同時に、就航地周辺における生鮮輸送、輸出が可能な環境整備を早急に進め、他の航路に対する集荷競争力及び優位性を高めていく必要がある。
(4)日露貿易全体の3/4を占め、当面主な貨物として予想される自動車関連産業等についても、早急に境港からの輸出が可能な環境を整えるとともに、航路の活用が予想される買物、観光客並びに各国バイヤーにとって寄港地としての魅力向上を図る必要がある。
(5)民間企業間の人的往来を増やし、ビジネスを創出していくとともに海外展開用ツール等ビジネス環境整備への取組支援が必要。