1 事業内容
新規定期貨客船就航後の早期積荷確保のため、ロシアとの具体的な取引商材の開拓を進めるため、以下の事業を行う。
(1)鳥取県物産展の開催 2,700千円<新規>
時期 9月中旬
場所 ウラジオストク市内スーパー等
内容 輸出希望商材を広く企業から募集して現地での物産展を開催する。ロシア市場での反応を見るとともに、ロシア側輸入バイヤーとの商談機会を設置し、具体的な取引に繋げる。併せて航路や観光を含む鳥取県の情報発信も実施する。
(2)県産食材を利用した現地での料理教室開催
時期 6月中旬
場所 ウラジオストク市内大学、日本食レストラン等
内容 鳥取県ふるさと大使である末広亮・ウラジオストク総領事公邸料理人及び県内料理人等を講師とし、現地調理士、一般市民を対象とした鳥取県産品を活用した日本料理教室を開催する。また、末広料理人が現地メディアにおいて実施する料理教室に対し、鳥取県食材の提供等の支援を行う。
(3)ロシア人日本料理調理士等の訪日研修受入
時期 11月下旬
場所 鳥取県内旅館、ホテル等
内容 第13回北東アジア地方政府サミットでの訪露の際に、ロシア側から受入要請のあった日本料理調理士等の訪日研修受入を行う。調理技術研修、職場体験、安全、衛生、栄養、日本食材に関する技術や知識の修得により、ロシアにおける日本食文化定着と人材育成、並びに鳥取県産品の販路拡大を図る。
(4)ロシア新規商材開拓助成 4,000千円<新規>
内容 ロシア側協力企業の協力を得つつ、試行的にロシアへの輸出、販売等に取り組み、併せて貿易ノウハウの蓄積を図る環日本海経済活動促進協議会の事業経費の一部に対して助成を行う。
2 事業目的
新規定期貨客船の安定運航のため、早急に具体的な取引に繋がる商材開発への取組が必要となる。
航路の優位性を利用した商材として期待が高まる生鮮物等を中心として日本食文化の普及等ロシア側での市場拡大に向けた取組を民間組織と連携して具体的に取り組み、早期の積荷確保を図る。
3 現状及び背景
(1)境港から東海、ウラジオストクを結ぶ定期貨客船が来年2月に就航予定。
(2)就航後の境港への安定した寄港のためには、境港で荷役を行う貨物を早い段階で確保する必要がある。
(3)新規航路の優位性である「短いリードタイム」と「定時運航」を生かした生鮮物輸送への地域の期待が高い。
(4)ロシアへの輸出に関しては、まずロシア国家商品認証(GOST-R等)取得が必要であるが、多額のコストが必要となるため、販売見込みの予想が行いにくい新規商品に関する認証取得手続きに対し、ロシア側は慎重な面がある。
4 事業経費
(1)鳥取県物産展の開催 2,700千円
・国際交流員旅費 230千円
・参加企業渡航費(1/2)690千円
・職員旅費、会場借上料、食糧費ほか
(2)鳥取県食材料理教室 2,520千円
・国際交流員旅費 230千円
・県内料理人渡航費 460千円
・ 〃 謝金 180千円
・職員旅費、会場借上料、食材費、食糧費ほか
(3)ロシア調理士訪日研修受入 1,835千円
・受入研修先謝金 300千円
・国内移動車両借上料、食糧費ほか
(4)ロシア新規商材開拓助成 4,000千円