(1)精神科入院中の長期在院患者の退院促進を目的に、平成18年度から「精神障害者退院促進モデル事業」として全県で開始し、平成20年度から「精神障害者地域移行支援事業」として取り組んでいる。
(2)これまで事業を利用して退院された方は11名、現在支援を受けている対象者は11名である。県の福祉保健局が個別支援と全体の調整を行っているため、人員的な面から、事業利用者を限定しての支援にならざるを得ず、支援対象者に比べ事業利用者数が伸びていない現状がある。また、広域的な体制整備に費やせる十分な時間が確保できない。
(3)個別支援を相談支援事業所に委託することで、事業利用者の拡大を図るとともに、福祉保健局が地域体制整備コーディネーターとして、地域支援体制の整備に力を入ることによって、病院から地域生活への移行と地域への定着を目指した取り組みの強化を図る。