●山陰道の開通により名和ICと国道9号のアクセス道となった県道旧奈和西坪線の交通量は、開通前の数百台/日から11,000台/日(うち大型車 約25%)と急増し、自動車騒音等、沿道環境は大きく変化した。
このため、沿道の住民から騒音・振動等を低減するための対策を、求める声が多く寄せられた。
●県は、西部総合事務所長の主催で関係機関(国、県、県警、町、関係県議会議員)のトップによる対策会議を、現在までに4回行った。ここで速度抑制対策について合意し、それぞれが連携して工事施工,重点取締りを実施。
・速度抑制、交通安全対策の実施(4月〜12月1日)
県:舗装補修(段差解消)、ライン処理(外側、減マーク等)、カー
ブ予告板、注意喚起看板、反射材、自発光縁石鋲、パトライ
ト等
県警:追い越し禁止黄色ライン、警察車両による重点パトロー
ル、速度取締り等
国:遮光植栽、大型注意喚起看板、パトライト
・騒音対策の実施(工事9月22日〜10月3日)
低騒音舗装工事の完了 名和インターから国道9号まで
L=1350m (国:450m、 県:900m)
●騒音測定結果(測定箇所:山陰道入口)
| 4月22日
(舗装補修、反射材設置後) | 6月24日
(ライン処理等、取締り等) | 10月30日
(黄色ライン、大型看板、低騒音舗装後) |
昼 間 | 70.2db | 68.7db | 64.3db |
夜 間 | 68.3db | 66.6db | 60.3db |
●12月1日対策会議を行い、
・対策の追加実施により騒音・振動との相当の低減効果(昼4db、夜5db程度)があったことの報告
・今後の対策として、速度低下対策(重点パトロール等の継続)、交通安全対策(信号機設置他)、環境対策(道路清掃・騒音測定等の継続)が必要であることの確認を行った。
・今後も住民の意見をお聞きしながら行政として可能な対策を検討し、できることを実施していくことを確認した。
抜本的な解決策は山陰道の延伸であり、国、県、町が全力を挙げて取り組んでいく。
しかしながら、山陰道延伸までの間は名和ICアクセス道路の騒音対策効果を持続させるなど、沿道住民の生活環境を守る必要がある。
このため、騒音調査を継続的に行って対策の効果と持続性を検証し、状況に応じて必要な対策を検討する。