1 事業の概要
自然環境が豊かな氷ノ山後山那岐山国定公園をエリアに擁する「わかさ氷ノ山自然ふれあいの里」の活性化を図るため、わかさ氷ノ山自然ふれあいの里活性化協議会へ負担金を支出し、夏山開き等の地域活性化事業にかかる経費を支援する。
2 「わかさ氷ノ山自然ふれあいの里」の概要
(1)わかさ氷ノ山自然ふれあいの里とは
氷ノ山響の森、氷太くん、キャンプ場を拠点とした氷ノ山地域
(2)わかさ氷ノ山ふれあいの里活性化協議会
わかさ氷ノ山自然ふれあいの里への集客を促進し、氷ノ山地域
の活性化をはかることを目的として、県が主体となって設立
(平成11年)。
<協議会の構成>
県、若桜町、若桜町観光開発事業団、若桜町観光協会、民間事業者、地元自治会ほか
3 事業内容
地域団体の意識向上に応えつつ、観光客の誘致を主とするこれまでの事業形態から、国定公園である意義を踏まえて氷ノ山地域の自然環境資源を保護・育成を中心とした形態へと、事業を転換している途上にある(平成21年度から、2年目)。
(1)協議検討事業
○会議の開催(総会、幹事会、その他会議)
地域住民、自然保護団体・研究者、観光業者等の会議を開催
することにより、地域の各主体が一体となる協働を推進する
(2)調査研究事業
○地域資源の保護・育成リーダー研修会(H21〜)
すでに自然環境資源の保護・育成に携わっている地域のリーダーが、地域の活動者(砂丘、大山など)を講師とする研修を受講、地域のよさを大切にした活動モデルを立案する
○効果測定手法の開発(H21〜)
研修においては、質的満足を満たしリピーターとなりうる観光客獲得に効果的な、マーケティング・アンケート、PR、ボランティアマネジメント、評価の方法を合わせて検討
(3)広報宣伝事業
○広報宣伝活動
・PRポスター、チラシの作成
・広報掲載
・メディアへの情報提供
○集客促進活動
・旅行者及び各種団体への誘致活動
(4)自然環境啓発・地域活性化事業
○自然環境啓発シンポジウム(H21〜)
地域資源の保護・育成の意義について理解を深めるとともに、今後の地域振興のあり方を考えるイベントの開催
(平成21年度は11月中に開催予定)
○響の森と連携した自然体験活動の充実
○氷ノ山夏山開き(6月上旬)
○共催事業
・感謝祭、ポスター等
4 事業効果(H20実績)
○集客者数の推移
・氷ノ山夏山開き(6/14,15) 約800人(H19対比123%)
・秋のお楽しみ会(10/26) 約1,000人
・雪祭り(3/8-15) 約1,000人
○施設利用者数の推移
・響の森 40,624人(H19対比100%)
・氷太くん 61,753人(H19対比107%)
・キャンプ場 4,720人(H19対比71%)
・スキー場 34,147人(H19対比92%)
4施設計 141,244人(H19対比100%)
5 要求額
1,500千円
6 運営費状況
地域団体の自立意識は向上しつつあり、負担比率は1/3を超える。(県:町:地域団体=1:1:1)
年度 | 運営費(千円) | 内訳額(千円) |
18
決算 | 3,295
(3,000) | 県:1,500
町:1,500
地域団体:240
その他:55 |
19
決算 | 4,631
(3,000) | 県:1,500
町:1,500
地域団体:1,640
その他:71 |
20
決算 | 4,833
(3,000) | 県:1,500
町:1,500
地域団体:1,640
その他:193 |
21
予算 | 4,842
(3,000) | 県:1,500
町:1,500
地域団体:1,640
その他:202 |
注)運営費上段は全体事業費、下段は負担金経費
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成20年度における響きの森など4施設の利用者数は約14万人で、平成19年度比100%を維持しています。
これまでの取組に対する評価
平成21年度から、自然環境資源を保護・育成を中心とした形態へと事業を転換しつつあります。初年度の成果を受けて、2年目は、新規事業の確立が課題です。