これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成18年度から3年間、主要事業として、関係機関が連携して取り組んできた。
(主な取組)
○子育て支援総室:施策検討・推進、人材育成・活動支援
○健康政策課:性感染症に係る人材育成、普及啓発、相談・検査
○各福祉保健局:圏域の関係機関との連携調整、施策検討、圏域の若者支援者の人材育成、正しい知識の普及啓発、相談体制の整備
(1)性に係る健康問題ワーキングの開催
各圏域毎に若者の性に係る健康問題についての意見交換・施策検討を実施(検討メンバー:医療関係者、助産師、行政、学校関係者等)
実績 各圏域毎に年間2〜3回ワーキングを開催し、課題等の整理、共通認識、調査、施策化等を実施した。
(2)思春期に係る人材の育成
・各圏域毎に性教育関係者等を対象とした研修会を開催し、知識・技術の習得と連携を図った。
・思春期ピアカウンセラーの養成
新規養成講座を毎年度1回開催(6年間で110名養成)
フォローアップ講座を毎年度1回開催(5年間で61名フォローアップ)
・思春期保健相談士の育成「思春期保健セミナー(9日間)」に派遣
(4年間で助産師9名、保健師2名派遣)
(3)正しい知識の普及啓発・相談体制の整備
思春期ピアカウンセラーによる仲間教育・仲間相談
H16〜18年度 延べ43回(延べ338名が活動)
H19年度 延べ28回(延べ169名が活動)
H20年度 延べ45回(延べ271名が活動)
これまでの取組に対する評価
○各圏域毎に課題の整理、関係者の共通認識、地域の実情に応じた施策検討・施策化ができ、地方機関要求事業等により推進中。
(相談窓口カードの作成配布、ピアルームの開設)
○若者の意識・行動の変化が見られ、人工妊娠中絶実施率も下がりつつある。
<20歳未満の人工妊娠中絶実施率の変化>
・H13年度:21.5 → H20年度:10.3 /女子人口千対
<ワースト順位の推移>
・平成14〜16年度 全国ワースト1位
・平成17年度 全国ワースト2位
・平成18〜19年度 全国ワースト3位
・平成20年度 全国ワースト4位
<若者の意識・行動の変化>
思春期ピアエデュケーション・カウンセリング参加者の声等
・友達、家族とのコミュニケーションがうまく取れるようになった。
・相手の意見を聴き、自分の意見を伝えることを心がようと思う。
・私もピアカウンセラーのようになりたい。(実際に受講した。)
思春期ピアカウンセラー養成講座受講者の行動変容
・私生活においても、仲間相談活動や情報伝達をしている。
・思春期ピアカウンセラー活動の中で仲間を認め、ともに成長し、自然に後輩を育成している。
・シンポジウムやワーキングに出席し、大人の中でもしっかりと自分の意見を述べることができている。
○毎年、新たな思春期世代は誕生しており、地道な普及啓発・人材育成等の継続が必要。
○思春期ピアカウンセラーの養成については、卒業者は活動できなくなるため、毎年度新規養成が必要。
また、年々活動要請回数が増加しているため、人材確保のため、年間養成者数を増やす必要がある。