これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成3年に、高齢者大学校が開校されて以来、2,800人を超える卒業生を輩出している。当初は、高齢者の生きがいづくりと健康づくりの推進のための学びの場の提供といった意味合いが強かったが、次第に社会参加活動の促進、地域での指導者養成、さらには「地域づくりの推進役」の養成という位置づけの変更を行っている。
目的の変更に合わせて、趣味的意味合いが強い科目(陶芸)の整理、環境科の創設、ボランティア講座の設置などのカリキュラムの見直しや、受講料の徴収を行うなどの見直しをしながら、現在に至っている。
これまでの取組に対する評価
卒業生へのアンケート結果では、高齢者大学校で学ぶことにより、主に仲間づくり、生きがいづくりへと意識が変化し、行動としても積極的に地域活動参加、外出などの行動変容につながっている。
卒業生の活動として、各校各科のグループ(又はその一部)で、大学校で学んだ園芸、郷土史などの技術を活用して、主体的にボランティア活動、地域の活性化への取組を行っている。
例)倉吉校園芸科卒業生による公民館の樹木剪定、門松づくり、寄せ植え等の実施
米子校郷土史科卒業生による黒坂の鏡山城を中心としたまちおこし(観光マップ作成、ライトアップなど)
倉吉校健康づくり科卒業生による施設、保育所、祭りなどでの皿回し等を披露。
2,800人の卒業生があるが、この1〜2年しか地域での活動を行っている者を把握しておらず、こうした卒業後のフォローが十分ではないことも課題である。