(1)背景
○卸売業の中抜きや地元小売業の縮小に加え、姫鳥線開通による競争環境激化など厳しい事業環境から、地元卸売業は縮小。
○しかし、県内の中小小売業者(=個店)の魅力を高めるためには、取引先である卸売業の働きが重要であり、卸売業者の体質強化が求められている。
○卸機能の強化・新事業展開等を支援することは、地域商業や商店街の活性化に寄与する。
【機能強化とは】
卸による小売の活動支援、すなわちリテールサポートを強化することにより、商店街や地域商業を活性化するのみならず、卸売業自身の体質強化を図る。
【新事業展開とは】
卸と小売が連携した新商品・販売ルートの開発、卸機能を活かした部分的な業態転換等により、環境の変化に対応し生き残りを図る。
○県内卸組合や卸売業者では、個々に卸機能の強化や新事業展開の模索の意識はあるが、先行き不安や体力面(人、金等)から取組余力が乏しい。
(2)中小小売業者から見た卸売業者の必要性
○県内の中小小売業者は、商品を主に県内卸売業者を通じて仕入れ。
○多数のメーカーの多品目を扱う中小小売業者が、卸売業者を通さずに直接メーカーと取引することは不可能。
○卸売業者は、単に商品を卸すだけでなく、在庫調整機能やメーカーからの情報入手等の役割も担う。