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平成22年度予算
当初予算 一般事業  課長要求      支出科目  款:衛生費 項:公衆衛生費 目:生活習慣病予防対策費
事業名:

健口食育プロジェクト事業〜目指そう!噛ミング30(カミングサンマル)〜

将来ビジョン関連事業(支え合う/あんしん医療体制の構築と健康づくり文化)

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福祉保健部 健康政策課 健康づくり文化創造担当  

電話番号:0857-26-7202  E-mail:kenkouseisaku@pref.tottori.jp

トータルコスト

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
22年度当初予算額(最終) 3,321千円 9,682千円 13,003千円 1.2人 0.0人 0.0人
22年度当初予算要求額 3,321千円 9,682千円 13,003千円 1.2人 0.0人 0.0人
21年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:3,321千円  (前年度予算額 0千円)  財源:国庫10/10 

課長査定:計上   計上額:3,321千円

事業内容

1 事業内容

県民が生涯にわたって安全で快適な食生活を営むために、歯科領域から口腔機能について学ぶ機会を増やし、「食べ方支援」に関わる人材(保育士、看護師等)を育成する。(ライフステージ毎に3コースを実施)

    【事業主体】各総合事務所福祉保健局
    【財源内訳】国庫10/10
(1)健口キッズ支援コース《小児期》 1,995千円
 「上手に噛めない子や食事時間が長い子」等、保育に携わる方から「食べる力」支援が望まれていることから、幼児等の「食べ方」調査及び支援方法を検討する。
 ア 実施期間:2〜3か月
 イ 対象者:市町村関係者(健康づくり担当者、保育士等)
 ウ 内容:歯科医師・歯科衛生士により、3歳以上の子ども(保育所・幼稚園等:10か所×3圏域)の「食べる力」調査を行い、口腔機能の観点から発達に応じた食べ方支援を行うとともに支援ヒント集を作成する。
  ○事前評価(保育所等に出向き、保護者・保育士アンケート、歯科医師(1人)による子どもの口腔機能評価を実施)
  ○実地研修
   ・歯科医師による講話「小児期における口腔機能の発達」
   ・歯科医師、言語聴覚士による実技(保育士等を対象に「顔や口を使う遊び」を通した発達訓練法の紹介)
  ○事後評価(事前評価の数ヶ月後に再度、保育所へ出向き、再アンケート、再口腔機能評価、関係者による取組事例発表や改善例、困難例についてグループワークを実施)
  ○支援ヒント集(冊子)の作成・配布
配布先:市町村、保育所・幼稚園、関係機関 
    (2)健口的メタボ予防コース《成人期》  81千円
     食べ過ぎや偏食、運動不足がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の主な原因とされ、「ゆっくりよく噛み、味わって食べる」ことが、早食いを防ぎ、肥満予防に効果があることが分かっている。そこで、ひとくち30回以上よく噛むこと(噛ミング30)の効用を普及し、健全な食生活の定着を目指す。
     ア 内容:研修会の開催(2回/年×3圏域)
      ○歯科医師(1人)による講話「よく噛むことと肥満予防」
      ○歯科衛生士(局)による実習「咀嚼力判定ガムの活用」 
     イ 対象者:産業保健師、看護師、事業主、衛生管理者、8020推進員




    (3)食べ方ヒヤリ・ハット防止コース《小児期、高齢期》 162千円
     成人と比べ口腔機能の低い小児や高齢者に誤嚥・窒息事故が起きやすく、食べ物による窒息のヒヤリ・ハット事例から学び、窒息事故の防止支援を図る。
      ア 内容:研修会の開催(2回/年×3圏域)
        ○歯科医師(1人)による講話(食べ方で変わる「危険」と「効果」)
        ○救急法指導士(1人)による応急手当講習会
      イ 対象者:保育士、幼稚園教諭、介護職員、8020推進員等
    (4)検討会、支援ヒント集作成費等  1,083千円
      ・県検討会(2回、評価・支援方法、支援ヒント集の検討)
        メンバー:委員6名(県歯科医師会、県歯科衛生士会、県言語聴覚士会、県栄養士会、県育み協会、幼稚園協会)、市町村、県)
      ・圏域関係者連絡会(2回×3圏域、事業説明、実施方法の検討)
        メンバー:委員4名(地区歯科医師会、地区歯科衛生士会、言語聴覚士会、栄養士会支部)モデル園、市町村、福祉保健局等

    2 目的

     食育を通じて生活習慣病等の予防を図るため、食生活を支える口腔機能の発達・維持についての支援を推進する。

    3 現状・背景

    ◆平成元年に「8020運動」が提唱されて以来、う蝕や歯周病等の歯科疾患の改善に重点が置かれ、県民の歯・口の健康状態は向上してきた。
    ◆2大歯科疾患は改善傾向にあるものの、食を通してより健やかな生活を目指す「食育」の土台となる「食べ方」支援と歯科保健の連携は充分でない。⇒咬合・口腔組織の異常等への対策が新たに必要。《「口腔機能向上」の推進》
    ◆食を通して健康寿命を延伸するためには、その基盤となる小児期から高齢期に至るまで食べる器官である口腔の健康と関連させて健康づくりを推進する必要がある。
    ◆最近の国の動き
      ・平成17年 食育基本法施行
      ・平成19年 歯科4団体による食育推進宣言
      ・平成21年 噛ミング30(カミングサンマル)を厚生労働省が提唱 
        ※ひとくち30回以上よく噛んで食べようという運動

    平成22年度鳥取県の歯科保健推進の体系図


    これまでの取組と成果

    これまでの取組状況


    大テーマ:生活習慣病※の予防
    ※食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群のこと(例:がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、歯周病等)
     
    小テーマ:8020運動の推進(80歳になっても自分の歯を20本以上保とう)
     
    「健康な歯を保つための対策」のターゲットは、歯を失う原因となる2大歯科疾患(むし歯、歯周病)の予防が不可欠。

    ◆子どものむし歯予防に関する施策
    ・子どもの歯科保健統計(各種健診データの収集・分析)
    ・研修会の開催
    ・親子のよい歯のコンクールの開催(知事表彰)
    ・むし歯要注意児予防指導教室(むし歯が多い児とその親を対象)
    ・学校・地域歯科保健推進事業(保育所や学校等の歯科保健交流等)
    ・児童虐待等歯科対策事業(児童養護施設における歯科健診等)
    ・フッ化物洗口推進事業(西部地区のモデル保育所でフッ化物洗口の実施)

    ◆成人期の歯周病予防に関する施策
    ・歯周疾患検診事業(ふしめ歯科健診)
    ・8020推進員養成事業(地域8020サポーターの養成)
    ・歯っぴーマザー教室モデル事業(妊婦歯科健診・歯科健康教育)
    ・障害者等歯科対策推進事業(障害者小規模作業所歯科健診・歯科健康教育)
    ・高齢者等歯科対策推進事業(在宅寝たきり高齢者、デイサービスセンター通所者歯科健診・その家族等への歯科保健指導)
        
      

    これまでの取組に対する評価


     8020運動の推進のために、2大歯科疾患予防対策に取組んできた結果、子どものむし歯は改善傾向にあり、進行した歯周炎罹患者の割合も減少傾向にある。

     【3歳児のむし歯罹患児率】
        64.8% (H1) → 24.8% (H19)
     
     【3歳児一人あたりむし歯数】
        3.60本 (H1,全国33位) → 0.98本 (H19,全国11位)

     【歯周炎罹患者率】
        40歳代 31.2% (H12) → 22.4% (H17)
       50歳代 46.5% (H12) → 35.4% (H17)

    ◆歯科疾患は改善されたものの、食を通してより健やかな生活を目指す「食育」の土台となる「食べ方」支援と歯科保健の連携は充分でない。⇒ 咬合・口腔組織の異常等への対策が必要。《「口腔機能向上」の推進》
     【3歳児の咬合の異常】   11.4% (H20)
     【3歳児の軟組織その他の異常】  29.2% (H20)   

    ◆食を通して健康寿命を延伸するためには、その基盤となる小児期から高齢期に至るまで食べる器官である口腔の健康と関連させて健康づくりを推進する必要がある。
    ⇒ 従来のむし歯予防や歯周病対策に加え、今後の歯科保健対策にかみ合わせや咀嚼力等の口腔機能向上の視点が必要。

    工程表との関連

    関連する政策内容


    県民の健康づくりの推進

    関連する政策目標

    メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の減(20年度基準年として、5年以内に10%減)

    財政課処理欄


     国事業評価の結果を踏まえた国の予算措置状況により、国庫補助金が減額された場合は、歳入欠陥執行は認めません。

    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    要求額 3,321 3,321 0 0 0 0 0 0 0

    財政課使用欄(単位:千円)

    区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    査定額 3,321 3,321 0 0 0 0 0 0 0
    保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
    別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0