○女性は、妊娠、出産等固有の機能を有するだけでなく、女性特有の身体的・心理的特徴を有することにより、さまざまな支障や心身にわたる悩みを抱えている。
○女性の多くは、体調不良や更年期障がいに気が付いても家事・育児・介護等に追われ、なかなか受診できない現状があるため、気軽に相談できる窓口が必要。
○望まない妊娠等による人工妊娠中絶実施率は平成15年度をピークに減少傾向にあるが全国順位はワースト1位。
(妊娠した女性4人に1人は人工妊娠中絶している(H20))
平成20年度鳥取県人工妊娠中絶実施率 13.2
(15〜49歳女子人口千人対)
※全国順位の推移 平成14〜18年度 ワースト1位
平成19年度 ワースト2位
平成20年度 ワースト1位
※年代別全国順位(平成20年度)
10歳代 ワースト4位
25〜29歳 ワースト2位
30〜34歳 ワースト1位
35〜39歳 ワースト1位 |
○10歳代の人工妊娠中絶実施率は少しずつ低下し、ワースト順位も下がっているが30歳代は全国ワースト1位を続けており、継続した地道な啓発活動が必要。
○望まない妊娠をした者が人工妊娠中絶を行う理由を見ると、経済的な理由、仕事等を中断できない、育児の自信がない等、当事者が、地域における経済的・社会的な支援制度について知識を持った上で、十分考慮していれば、出産を決意することができたケースも少なくないと考えられるため、経済的・社会的支援制度の利用も含めた今後の生活設計への助言、パートナーや親との関係の整理・話し合いに向けてのアドバイス等を行う地域の相談窓口が必要。